| マツダ公式ではないものの、内外装のデザインにおいてはマツダのデザイナーが指導を行っている |
とくに車体表面に再現される「魂動」デザインは秀逸
さて、マツダにてインターンを努めたデザイナー、ティファニー・ヤンが「マツダ・テシスDXヴィジョン(Thesis DX-Vision)」なる作品を公開。※経歴を見ると、ケーニグセグやホンダでもデザインインターンを努めている
これはマツダから公式に発表されたわけではないものの、マツダUSAの公式デザインチームのさまざまなメンバーによって監修された作品なのだそう。
なお、この作品はダカールラリーにインスパイアされた「ハイライダースポーツ」で、つまりはポルシェ911ダカール(あるいはランボルギーニ・ウラカン・ステラート)と同様のコンセプトを持つクルマということに。
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マツダ・テシスDXヴィジョンはこんなクルマ
そこでこのマツダ・テシスDXヴィジョンを見てみると、マツダらしい「5角形」グリルを備え、その両脇には細長いヘッドライト。
ただしこのヘッドライトも「現在のマツダの延長線上にある」デザインを持つと言ってよく、うまくマツダ顔を再現していると思います。
ホイールアーチは大きく、ブラックのモールが取り付けられることでタイヤがさらに大きく見え、これによって力強さを感じさせるようですね。
サイドもまたマツダらしい曲線を持っていて、フロントフェンダーからドア、リアフェンダーへと続くライン、そして面が特徴的。
ティファニー・ヤンはマツダのデザイン言語「魂動」を強く意識したと語っていますが、これはマツダのデザイナーから「魂動デザイン」の表現方法、ボディ表面の演出方法を教えてもらうことで実現した、とも。
なお、マツダの市販モデルのほとんどはボディ側面に「盛り上がり」が与えられ、しかし車種によって「後方に向けて上がったり」「逆に下がったり」なのですが、これは路面の反射や光が映り込み、そしてクルマが動いて姿勢を変えることで「光や反射が移ろう」ことを意識したためだと(マツダ公式として)説明されており、たしかにマツダ車が走ったり曲がったりする様子を見ると、(角度によって表情が変わり)その意図がよく分かるように思います。
リアエンドは「ハイデッキ」で、コーダトロンカのようにスパっと切り落とされたテール内にLEDライトバーが格納されており、その下には分厚いリアバンパーにディフューザー。
パワートレインについての言及はなく、しかしテールパイプが存在しないことから「ピュアエレクトリック」ではないかと思われます。
なおタイヤはかなり太く、相当な出力を持つであろうことも推測できますね。
マツダ・テシスDXヴィジョンはなんと「3シーター」
こちらはマツダ・テシスDXヴィジョンのインテリアで、なんと「3シーター」。
マクラーレンF1やGMA T.50のようなレイアウトを持ち、シートはすべてレーシングタイプ、そしてスタイリッシュなハーネスを持ち、ステアリングホイールはスクエア(コラムはフローティング)。
前席、後席ともに「超タイト」なレイアウトを持ち、なかなかに強烈なドライビングエクスペリエンスを提供してくれることになりそうですね。
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参照:Tiffany Yang