| まずは中国から。日本発売はある? |
日産が「フレームSUV(フレームの上にボディが載っているSUV)」として新型「テラ(TERRA)」を公開。
これは日産が「中国で発表する」としていた新型SUVですが、中国での発表を起点にアジア各国で販売する、としている車。
このテラは日産が販売するトラック「ナバラ(Navara)」のワゴンボディ版とも言える車でもあり、まずは4月の北京モーターショーにて実車が公開され、その後に中国で販売される予定です。
日産はSUVでもグローバルリーダーを目指す
なお日産は中期計画として「Nissan M.O.V.E to 2022」を掲げており、これは2022年までにLCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)とフレームSUVの販売を40%向上させる、というもの。
現時点でも日産車の販売における6台に一台の割合がLCVとフレームSUVだとされ、この数字は2017年において前年比7%の成長。
日産ではこれをさらに成長させ、「LCVとフレームSUVのグローバルリーダーになる」としていますが、日産は日本においても「ノート(コンパクト)」「エクストレイル(SUV)」「セレナ(ミニバン)」など各セグメントでナンバーワンもしくはそれに近いポジションを獲得しており、「より少ない車種で、しかし確実に上位を狙う」という効率重視の戦略(いたずらに車種を増やさない)を持っています。
反面、トヨタは「多くの車種で、より多くの消費者の好みを拾い、トータルで最多販売を目指す」方針を取っており、ロスは大きいもののトヨタにしかできない戦略であるとも言えそう。
なお「フレームSUV」に相当するのは他メーカーだとメルセデス・ベンツGクラス、三菱パジェロ、トヨタ・ランドクルーザー、トヨタFJクルーザー、スズキ・ジムニー、ジープ・ラングラーあたり。
いわゆる「本格オフローダー」が採用する構造ですね。
現時点でこの「テラ」の日本での発売や価格は不明ではあるものの、日産では「4月に情報を公開」としており、もしかすると日本での発売を計画しているのかもしれません。
なお、ベースとなる「ナバラ」はメルセデス・ベンツ初のピックアップトラック「Xクラス」と多くを共有しており、その意味では「テラ」もメルセデス・ベンツXクラスの遠縁にあたると考えて良さそうですね。