| V12スピードスターのデザイン時にその懸念が出たかどうかは定かではない |
アストンマーティンは今年3月に「V12スピードスター」を発表していますが、今回はそのランニングプロトタイプの画像を公開。
発表されたのがコロナウイルスのパンデミック直後という最悪のタイミングでもあり、その売れ行きについてはかなり心配されていますが、アストンマーティンとしては暗雲を吹き飛ばすべく「開発は滞りなく進んでいる」ということをアピールしたいのかもしれません。
V12スピードスターは完売できるか
なお、このV12スピードスターは「DBSスーパーレッジェーラとヴァンテージとのミックス」だと紹介されており、搭載されるエンジンは700馬力を発生する5.2リッターV12ツインターボ。
トランスミッションはZF製の8速が組み合わせられ、駆動輪はもちろん後輪のみ、そして0-100km/h加速は3.5秒、最高速はリミッターにて300km/hに制限されています。
V12スピードスターの価格は約1億円、そして限定台数は88台と公開されていますが、この台数を売り切ることができるかは正直微妙。
今までであればこういった限定モデルにつき「発表前にはすべて完売」という状況だったものの、今回のV12スピードスターについては完売の報を聞いておらず、つまりは「まだ枠が残っている」とも考えられます。
マクラーレン・エルヴァが減産に次ぐ減産を繰り返しているところを見ると「スピードスターは投機対象として価値が低い」いう印象が一般に根付いてしまったとも考えられ、かつアストンマーティンの苦境が伝えられることでブランド価値に対する疑問の念も生じてしまい、さらに追い討ちをかけるようにコロナウイルスの発生という「パーフェクトストーム状態」。
よってアストンマーティンV12ロードスターも販売においては相当に苦戦するだろうと考えていますが、こういった「新車時には何らかの理由で人気がなく、生産台数が少なくなってしまったクルマ」は後々希少価値が出て高値がつくことがあるので、もしかするとマクラーレン・エルヴァ、そしてアストンマーティンV12スピードスターについても長期的に見ると「値段が上がる」可能性があるのかもしれません。
もう少しオリジナリティがあれば
なお、販売に苦労するだろうと思われるもう一つの理由は「見た目がヴァンテージに近い」ということ。
スピードスターボディを持っていること、各部に専用の意匠が見られるという特別性はありますが、「見た目がアストンマーティンのエントリーモデルに近い」というのは限定モデルとして、そして「1億円」というプライスタグを掲げるモデルとしてはネガティブに働くことがあり、これで購入をためらう人も多いかもしれません(ぼくはちょっと気になる)。