| コロナは中国が発端といえど、中国がなければ日本の自動車メーカーはヤバかったな |
さて、日本の自動車メーカー各社が2021年2月の販売や生産状況を公開しており、ここでその内容を見てみたいと思いますが、やはり目立つのは「中国の好調さ」。
中国はコロナウイルスの影響からのいち早い回復をアピールしているものの、この状況を見る限りでは、相当に中国の経済基盤は強いんじゃないかという印象です。
ちなみにスバルは生産が3割ほどの大幅減となっていて、これは半導体の影響だとアナウンスされており、今後も自動車業界全体に大きな影響を与えるのかもしれません。
トヨタの2021年2月の実績はこうなっている
そこでまずはトヨタから(軽自動車を除く)。
中国市場においては「市場が堅調なことに加え、カローラ・レビン・カムリ・アバロン・LEXUSブランド車などが好調で、前年超え」、日本だと「緊急事態宣言の延長に伴い多少影響を受けたものの、ハリアーやヤリスなど新型車が好調で、前年超え」だと発表されています。
生産・販売とも前年を上回っており、その好調さが伺えますね。
販売・生産台数 | 備考 | |
国内販売 | 134,541台 | (前年比105.0%) |
海外販売 | 574,291台 | (前年比110.1%、過去最高) |
グローバル販売 | 711,698台 | (前年比109.2%、過去最高) |
国内生産 | 244,048台 | (前年比92.5%) |
海外生産 | 423,953台 | (前年比117.1%) |
グローバル生産 | 668,001台 | (前年比106.8%) |
ホンダの2021年2月の実績はこうなっている
そして次はホンダ。
ホンダは「海外生産」について国・中国の台数・前年比を公開していますが、これを見ると北米が前年比83.2%、欧州が97.7%、アジアが256.4%、中国が1593.3%。
つまり中国では前年比約16倍ということになりますが、コロナウイルスの影響にて生産が制限されていた時期といえど、驚かざるを得ない数字です。
グローバル販売については公開されていないものの、生産台数から推測するに、前年比を超えたと考えて良さそうですね。
ちなみにホンダは国内生産よりも国内販売のほうが多く、つまり「輸出が少ない(現地生産が多い。これは昔からのホンダの方針による)」ということになります。
販売・生産台数 | 備考 | |
国内販売 | 54,227台 | (前年比86.3%) |
海外販売 | 非公開 | |
グローバル販売 | 非公開 | |
国内生産 | 47,158台 | (前年比66.4%) |
海外生産 | 271,674台 | (前年比124.5%) |
グローバル生産 | 318,332台 | (前年比124.25%) |
日産の2021年2月の実績はこうなっている
そして次は日産。
国内生産は減ったもののグローバル生産が増えたというのはほかメーカー同様。
生産地別だと、米国-28.7%、英国-21.1%、スペイン-42.1%、メキシコ-17.2%、ただし中国は+876.8%。
販売地を個別に見てみると、米国-13.6%、欧州-29.5%、しかし中国は+400.5%となっており、生産・販売ともにプラスだったのは中国のみ(しかもその伸びがハンパない)。
販売・生産台数 | 備考 | |
国内販売 | 28,222台 | (前年比86.4%) |
海外販売 | 263,742台 | (前年比107.6%) |
グローバル販売 | 313,821台 | (前年比105.6%) |
国内生産 | 55,516台 | (前年比107.4%) |
海外生産 | 243,267台 | (前年比111.4%) |
グローバル生産 | 298,783台 | (前年比110.6%) |
マツダの2021年2月の実績はこうなっている
そして次はマツダ。
国内は振るわずとも海外での生産や販売が伸びたのは他と同じです。
国内販売だとCX-5が大きく減って前年比-13.2%、CX-8は大きく増えて+67.5%。
販売・生産台数 | 備考 | |
国内販売 | 72,633台 | (前年比95.1%) |
海外販売 | 23,391台 | (前年比99.2%) |
グローバル販売 | 96,024台 | (前年比96.1%) |
国内生産 | 55,516台 | (前年比107.4%) |
海外生産 | 243,267台 | (前年比111.4%) |
グローバル生産 | 298,783台 | (前年比110.6%) |
スバルの2021年2月の実績はこうなっている
そして最後はスバル。
スバルというと「販売好調」というイメージがあるものの、2021年2月では国内外にて30%前後生産が減っている模様。
ただしこれは「売れなかった」のではなく「部品供給課題により生産調整を行った影響で減少した」とのことで、つまり半導体が不足したためだと思われます。
販売・生産台数 | 備考 | |
国内販売 | 非公開 | |
海外販売 | 非公開 | |
グローバル販売 | 非公開 | |
国内生産 | 38,137台 | (前年比65.8%) |
海外生産 | 24,234台 | (前年比72.7%) |
グローバル生産 | 62,371台 | (前年比68.3%) |