| もしかするとSUBARU BRZのフリをした新型トヨタ86という可能性も否定できない |
先日、トヨタとスバルは「次期トヨタ86/SUBARU BRZ」の共同開発着手を公式にアナウンスしていますが、今回はニュルブルクリンクにて、フルモデルチェンジ前に行う「最終フェイスリフト版」と思われるプロトタイプが目撃に。
つまり現行BRZは「あと一回」マイナーチェンジが入るということになりそうですが、となるとあと3-4年は生きながらえる、ということなのかもしれません。
ちなみに新型GRスープラの開発開始は2014年で、発売は2019年。
つまり開発から発売まで5年の歳月を要しているということになりますね。
新型86/BRZについてはどういったモデルになるのかは不明ではあるものの、「完全新設計」を行うだけの経済的余裕はスバル/トヨタにはなく、かつスバルの「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」はFRに対応できないと言われるので、現行86/BRZに採用されるプラットフォームをアップデートして使用するのかもしれません。
その場合、GRスープラほども開発に時間がかからないと思われ、「これから」開発を進めるのであればやはり「新型86/BRZの登場は3-4年後」というのが常識的なところだと考えています。
新型スバルBRZはこうなる
そしてこちらがニュルブルクリンクを走行中の新型(マイナーチェンジ版)スバルBRZ。
フロントフェンダー、フロントバンパーにカモフラージュ用シートが貼られており、つまりはそれらの部分が変更される、ということになりますね。
ヘッドライトについてはBRZではなく「86」のものを使用しているようです。
こちらは現行BRZ。
センターのグリル形状が大きく変わり、新型BRZは「末広がり」に。
なお、この末広がり形状は86に近く、フロントバンパー下端の形状も86同様に。
ただしフロントバンパー左右脇にあるエアインテーク形状について、現行86とは異なる意匠を持つようですね。
新型SUBARU BRZはトヨタ86に近づく
そしてこちらは新型BRZを後ろから。
フロントから見ると気づかなかった、フロントフェンダー後ろのスリットが目に入りますが、これはフェンダー内の圧力を抜くもので、近年のハイパフォーマンスカーにおいては一般的になりつつあるもの。
そしてこれがあるだけで、ぐっとスポーティーさが増すように思います。
加えてトランクリッド形状も変更され、GRスープラのような「ちょっとしたダックテール」が追加されているようにも見えますね。
さらにはそれにあわせてリアフェンダーのエンド部(上側)形状も変わっている模様。
なお、この車両がトヨタ86ではなくSUBARU BRZだと思われるのは、車両右側にある、ブラックのシートで覆われたエンブレムが(シート越しに)BRZと読めるため。
こちらは現行BRZ。
リアディフューザー形状も、現行BRZとプロトタイプでは差異があり、新型BRZプロトタイプに採用されるディフューザーはトヨタ86と同じようにも見えます。
サイドから見ると、フロントバンパー下部がけっこう出っぱっている、という印象。
フロントのボリュームが増し、リアエンド(テールランプ上部とトランクリッド左右)が丸められてスリムになったたぶん、ロングノーズ・ショートデッキっぽい印象が強調されているのかも。
トランクリッド中央部はやはり延長されているようですね。
このプロトタイプを見るに、前後バンパーやヘッドライトが「86っぽく」変更されるように思われ、これまで差異を設けてきた両者が接近する、ということに。
もしくは「BRZのフリをした新型86」の可能性もありますが(86のハイパフォーマンス版かもしれず、しかしそれにしてはブレーキが”普通”)、”最後のマイナーチェンジ”に期待したいところです。
VIA:CARSCOOPS