| そろそろレクサスも純正にて防弾装備を追加する必要がありそうだ |
欧州にて「超高級車販売」ビジネスを手掛けるホイールマン・インターナショナル。
今回は非常に珍しい、レクサスLX570の防弾車を販売しています。
なお、誘拐が多いと言われる欧米では防弾車の需要が高く、メルセデス・ベンツでは「ガード」、BMWでは「プロテクション」、アウディでは「セキュリティ」といった具合に防弾グレードをカタログモデル化しているほど。※こういった犯罪は年々増加傾向にあり、かつ使用される銃火器も高性能化している
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レクサスは今のところ純正での「防弾対応」ナシ
そして今回のレクサスLX570防弾使用車ですが、レクサスでは公式に防弾車をリリースしていないため、これはホールマン・インターナショナルによる「カスタム車」。
対応する防弾グレードは「VR8(現在ではVR9が最高)だとアナウンスされています。
その防弾・防爆装備の内容としては「防弾ガラス」「ボディパネル補強」「ルーフ補強」「フロア補強」「ドアのヒンジ補強」「フード補強」「バッテリー保護とフロントセクション補強」「ラジエター補強」「サスペンション(スプリング/ショックアブソーバー)強化」「燃料タンク補強」「ブレーキ強化」「ストロボライト追加」などなど。
ストロボライトを点灯させなければ「見た目は普通のレクサスLX750」で、とても装甲仕様とは思えない自然な仕上がりですね。
なお、ラジエターは銃撃対策として防弾カバーが装着され、ラジエターが見えなくなっています(ラジエターが損傷し、ラジエター液が漏れるとオーバーヒートしてしまう)。
リアもけっこう普通。
ただし車内の様子がわからないようにウインドウは「真っ黒」。
後部座席は完全にラゲッジスペースと隔離されており、後部からの銃撃や砲撃に備えているようですね。
ボンネット内側も補強済み。
乗員だけではなく、装甲に必要なユニットを守ることも考えた仕様となっています。
もちろん、ボンネットだけではなくドアなどの内側にも防弾のために鋼板が挿入されることに。
いったい何枚を合わせているのかすらわからない厚さの防弾ガラス(7枚くらいに見える)。
このクルマはウインドウのレギュレーター強化にて対応しているようですが、車種によってはあまりに重くなったウインドウを(モーターでは)開閉させることができず、油圧駆動に変更する場合もあるようですね。
前席はもたところ「普通」。
ただし、装甲車の常として拡声器等の特殊装備、ならびにそれらのコントロールスイッチが備わっているものと思われます。
後部座席も普通っぽく見えますね。
こちらもやはり毒ガス等に対応した換気システムなどの装備が追加されているのでしょうね。
なお、販売価格は195,000ユーロ(邦貨換算で約2350万円)。
ベースとなるレクサスLX570の価格は(日本だと)11,356,481円に設定されているので、およそ倍の価格設定を持つことになりますが、防弾防爆装備を追加するには、かなりのところまで車体を分解する必要があると思われ、そして命を守るためのコストとしては「やむを得ない」のかもしれません。
参照:Hollmann International