| 新型フェアレディZは、今年もっとも世界が待ち望むスポーツカーのうちの一台 |
さて、2022年モデルのGT-R NISMOを先行発表したばかりの日産ですが、今回は新しく新型フェアレディZのプロモーションビデオ、そして「Zらしさ」とは何かを紹介するコンテンツを公開。
なお、この「Zらしさ」については連載形式を採用しており、今回のコンテンツは第二弾。
記事の中では、日産のグローバルデザイン本部プログラムデザインディレクター、そしてフェアレディZプロトのデザインディレクターである入江慎一郎氏へのQ&Aが紹介されています。
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入江慎一郎氏はこういった経歴を持っている
まずは入江慎一郎氏について、東京芸術大学を卒業後、1993年に日産自動車のデザイン部に入社し、その後1997年にシニアデザイナーへ。
2001年には東京は原宿にあるサテライトスタジオ「日産クリエイティブボックス」に参加することになり、そこではコンセプトカーのデザインに携わることに。
さらに2013年には、日産デザイン・アメリカにて、日産とインフィニティ・ブランドの両方のデザイン・ディレクターに就任し、2016年には日本のグローバル・デザイン・センターのプログラム・デザイン・ディレクターへと就任しています。
Zらしさとは?
そこでまず最初の質問は、ズバリ「Zらしさとは」。
これについて、入江慎一郎氏は「乗り込んだ瞬間に、優れたハンドリングとパワーでドライビングプレジャーを提供すること」「万人受けする、一目で惚れ込んでしまうようなクルマ」、現代においては「伝統と現代のテクノロジーをバランスよく融合させ、新鮮さを感じさせながらもZのDNAを受け継いでいるクルマ」であることだとコメント。
加えて、「日産はすべての世代のフェアレディZでそれを実現してきた」とも語っています。
新型フェアレディZのどに部分が「Zらしい」?
そして次は、新型フェアレディZのどこにZらしさを表現したのか、という質問。
これについてはまず「ヘッドライト」を挙げ、「初代240Z(S30)では、ヘッドランプがアウターレンズを介して照射されると独特の外光反射を発生させていたが、新型フェアレディZにおいてもこの形状を再現し、さらには現代のテクノロジーを注入することで、モダンでありながら親しみやすい、新しいZのヘッドランプ形状を生み出した」とコメント。
加えて、「Z32に似ている」と言われるテールランプについても触れ、「初代フェアレディZをはじめとする歴代のZにも似たようなデザインがあり、ヘッドランプと同様に、テールランプに関しても、伝統を重んじつつ新しいアプローチでデザインした結果の産物である」と言及しています。
加えて、ルーフに設けられたシルバーのアクセントについても言及。
これは日本刀がモチーフだといい、ズバリこの部分を「カタナ」と呼んでいるのだそう。
これが「どのようなボディカラーであっても」Zらしいルーフラインを強調しているようですね。
なお、この「日本刀」はレクサス、そして日産ともに好んで取り入れるデザインモチーフでもあります。
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日産のラインアップにおけるZの役割は?
入江氏によると、新型フェアレディZは、世界中のクルマ好きに向けて作ったクルマであるのと同時に、日産内部にとっても「社員の情熱を呼び覚ます」ために重要な役割を果たす、とのこと。
加えて、日産NEXTプランの中で、A=アリア、Z=フェアレディZという位置づけがなされ、あたらしい日産を表現するひとつのアイコンとしての機能を期待しているようです。
フェアレディZはなぜ50年以上も愛されるのか?
この質問に対しては、「五感を刺激するスポーツカーでありながら、多くの人にとって身近な存在であったから」と回答。
これはとくに初代フェアレディZに顕著であったと思いますが、価格やデザイン、性能のバランスが優れていることがやはりその理由かも。
そして、初代フェアレディZの再来とも言われる新型フェアレディZについて、初代同様、「身近な存在」であることができるよう、アフォーダブルな価格設定を期待したいところです。