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トヨタの100%子会社が運営するレクサス販売店でも車検不正!「人手不足で」この2年に車検を通した1/3の台数に不正が見つかる

レクサスIS300

| まさか信頼のレクサスでこういったことが起ころうとは |

自動車業界の「闇」は思ったよりも深そうだ

さて、トヨタのお膝元、愛知拠点のトヨタディーラーが「車検不正」を行っていたと報じられたのは記憶に新しいところですが、今回は東京のレクサスディーラーにて車検不正が見つかった、とのこと。

報道によると、トヨタ自動車の100%子会社、トヨタモビリティ東京が運営する直営販売店「レクサス高輪」にて車検の不正が見つかり、内容としては「ヘッドライトの明るさやパーキングブレーキの効きなど一部の検査項目で基準を満たす値に書き換えられていた」ほか、排気ガス、スピードメーターの誤差に関する検査を行っていなかった模様。

なぜ不正が起こったのか?

そこで気になるのが「なぜトヨタの子会社が直営にて展開している正規ディーラーで車検不正が起きたのか。

これについて、トヨタモビリティの関島誠一社長が会見を開き、以下の通り述べています。

車検不正発生の理由

  1. 仕事量が増加したにもかかわらず、エンジニアを中心に人員が不足し、かつ設備の増強が追いつかず、慢性的に高い業務負荷がかかっていたこと
  2. 車両の使用方法、状態によって検査時間が変わるべきであるところ、45分という決められた時間内に車検を終わらせることが目的になっていたこと

いずれもよくあるパターンだとは思いますが、とくに「2」は手段が目的化しており、そもそも車検とはクルマを安全に乗ることができるように定められた制度であるにもかかわらず、本来の目的を無視し、「45分で車検を終わらせる」ことが目的になってしまっていた模様。

つまりは「安全にクルマに乗ることが目的であれば、45分以上かかってでも安全基準を満たすまで整備する」姿勢が(本来であれば)求められたものの、実際は「時間内に車検を通す」ために整備をおざなりにしたわけですね。

なお、この不正が発覚したのは国土交通省関東運輸局が6月17日に実施した通常監査(ということは内部通報ではない?)においてであり、「5項目の追加調査が行われなかった」ことから明るみに。

これは道路運送車両法違反に該当し、不正に関与したのは検査員4人だと報じられています。

影響を受けるのは過去二年に車検を通した1/3

そして実際に不正があったのは565台で、これは不正が確認された2年間における全検査車両の1/3。

対象車両の顧客には「不正」のあった項目の再検査を無料で行うとしていますが、もし再検査で「不合格」になったとしても、レクサス高輪はそのぶんの修正費用を請求するわけにはゆかず(過去に”合格”としているので)、レクサス高輪としては、不正車検の代償が高くつくことになりそうです。

なお、愛知の例では、中部運輸局は(問題のあった)ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋に対し、「指定自動車整備事業の指定取り消し、自動車検査員7人の解任を命令する行政処分」という厳しい対応を行っていますが、今回のレクサス高輪については対応の内容について報じられておらず、そのあたりどうなのかはわかりません。

TOYOTA(トヨタ)C-HR
30拠点以上を運営する老舗トヨタディーラー「ネッツトヨタ愛知」にて車検不正が発覚!5,158台にて行うべき検査を行わず虚偽の申告を行い、自動車整備事業の指定取消しほか厳しい行政処分が下る

| さすがにこれはどこを探しても擁護すべき要素が見当たらない | さて、朝日新聞デジタルによると、”「ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋」で、車検の一部を怠る不正があった”とのこと。報道によれば、2018年1 ...

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参照:Reuters

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