| その外観はホンダe風にアップデート |
ホンダファンは比較的「カスタム好き」が多いせいか、毎年ホンダが力を入れているのがSEMA。
SEMAにおいて、ホンダはチューナーやショップ、アフターパーツメーカーとのコラボレーションにて、様々なカスタムカー、チューンドカーを毎年展示しており、その「チューニング/カスタムポテンシャル」を消費者に示しています。
すでにシビック、CR-Vのカスタムカーを出展するということはお伝えしたとおりではあるものの、今回は「ヴィンテージカー」を中心にホンダの出展内容をお伝えしたいと思います。
ホンダ・スーパーチューナー・レジェンドシリーズ・ウィナーN600
まずは”スーパーチューナー・レジェンドシリーズ”なる競技にて最優秀賞に選ばれたホンダN600。
これはホットウィール・レジェンド・ツアー内で開催されたイベントのひとつで、数々の参加車両の中で「もっとも素晴らしい」と判断されたクルマ、ということに。
このN600は5年の歳月をかけて ディーン・ウィリアムズ氏がカスタムしたもので、現所有者はステファン・マインズ氏。
外装はホワイト&ブラックに統一され、ウインドウモールやホイールもブラックアウトされており(なぜかグリルだけはクロームのまま)、ドアミラーはAピラーのルーフ付近に取り付けられています。
バックドア含むドアハンドルはスムージングされ、全体的にツルリとした印象を受け、もしかすると「ホンダe」をイメージしたのかも。
テールランプはバンパーの中にインテグレートされているようですね。
ただ、このN600最大の特徴は外観ではなくその「内側」。
なんとホンダのバイク、VFR800のV4エンジンをスワップし、その許容回転数は驚きの12,000回転(バイクとしては珍しくないが、クルマとしては常識はずれ)。
しかも燃料タンクはそのまま「バイクのタンク」を使用するという奇抜な、しかし合理的なアイデアを実現しています。
駆動輪は後輪となるそうですが、車体重量も相当に軽量化されているものと思われ、痛快な走り、そしてサウンド(マフラーはスーパートラップ!)が楽しめそうなクルマですね。
ホンダS800「アウトロー」
こちらは1968年製のS800クーペをカスタムした「アウトロー」と題されたクルマで、俳優のダニエル・ウー氏によってプロデュースされるもの(現時点では完成予想イラストしかない)。
エンジンはもともと搭載されていたものをリビルトし、グレッディによるカスタムエキゾーストが装着済み。
ボディキットは日本のパンデム(ロケットバニー)製で4インチワイドに、サスペンションは2インチローダウンされている、とのこと。
ホイールはスチールで、タイヤはTOYO製R888Rが採用されています。
シボレー・トラック/ヴィンテージ・カブ+CB160
なぜホンダブースにシボレーが?と疑問に思うかもしれませんが、このシボレー製トラックは、ホンダがアメリカに進出した当時、ホンダが配達に使用していたもの。
そして荷台には当時の主力製品であったカブ、そしてCB160が載せられています。
このトラックが使用されていたのは実に1960年代はじめの話だそうで、(ホンダがアメリカに進出したのは1959年)、「ホンダにもそんな時代があったのか・・・」と思うと感慨深いものがありますね。
リッジラインHFPコンセプト・ウィズ・アクセサリーズ
日本には未導入のリッジライン。
これにホンダ・ファクトリー・パフォーマンス=HFPが数々のパーツを装着したクルマであり、リフトアップに18インチホイール、オフロードタイヤが装着に。
荷台にはスーリー製のバイクキャリア、FUJI製の自転車が積まれ、テントも装着されています。
アメリカではジープ(ラングラー/グラディエーター)のワイルド仕様カスタムが人気だと言われますが、ホンダも純正アクセサリーを拡充することで新境地を開きたいのかもしれませんね。
VIA:HONDA