| 今年もこの季節がやってきた |
今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて、フォードが二台の「マスタング・ブリット」を公開する、と発表。
二台のブリットとはもちろん「1968年製、スティーブ・マックイーンが映画”ブリット”で乗ったマスタングそのもの」、そして「そのオリジナルに敬意を評して造られた最新モデルのマスタング(こちらは限定モデルで、実際に発売もされている)。※両者が並ぶと、意外や旧モデルがかなり大きいことがわかる
古い方のマスタングは「偶然」その存在が知られることに
なお、古い方のマスタング・ブリットは、1968年の映画「ブリット(Bullitt)」にて実際にスティーブ・マックィーンが運転した「マスタングGT390」となり、これは映画の撮影後にスティーブ・マックイーンが買い取ったものの(このパターンが多い)、しかしその後行方不明に。
30年以上も消息がつかめなかったとされますが、2017年になぜかメキシコで発見されています。
レストアの際には劇中の仕様と同じく深いグリーンにペイントされ、今回はオーナーのショーンさんとともに登場してヒルクライムに挑戦すると発表されていますが、毎年グッドウッドのヒルクライムでは事故が発生しており、くれぐれも安全運転で、と願うばかり。
新しい方のマスタングも劇中車をイメージした「ダーク・ハイランド・グリーン」にペイントされており(購入者はブラックも選べる)、インテリアだと劇中同様に「白いボール」状のシフトノブを採用。※トランスミッションはマニュアルのみ
エンジンは5リッターV8、出力は459馬力、最高速度は時速262キロそいうスペックを誇ります。
なおグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは通称FOSとも呼ばれ、毎年この時期にイギリスで開催。
驚くべきはこの開催地が「私有地」で、開催自体も「リッチモンド公爵家」という私的なものであるということで、個人の趣味がこんなに大きくなってしまった、ということに。
初開催は1993年ですが、今では数十万人が訪れる規模にまで成長しており、そしてやってくるのは「自動車好き」だけということもあって、多くの自動車メーカーも注目し、ここでニューモデルを発表することも。
とくにコンセプトカーや嗜好性の強い限定車、ワンオフモデルはこの場で公開されることが多いようですね。