| これまでに数々のエレクトリックハイパーEVの計画が報じられて生きたが、実現したものはほとんどない |
それでも次々こうやってハイパーEVの計画が出てくることが不思議で仕方がない
さて、中国にてEVを展開しているNIO。
そのNIOは以前にエレクトリックハイパーカー「EP9」を発表しており、これは「ニュルブルクリンクでのエレクトリックカー最速」「サーキット・オブ・ザ・アメリカ(COTA)での自動運転車最速」などいくつかの最速記録を樹立しています。
ちなみにこのNIO EP9の発表は2016年で、NIOは2017年に投資家向けのプリプロダクションモデル5台を生産し(6台説もある)、その後に限定台数50台(10台説もある)を製造すると公表していたものの、報じられる範囲では「今のところ1台も納車されていない」模様。
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ハイパーEVはなかなか実現できない
こういった現実を見る限り、そしてそのほかのEVスタートアップを見ても「ハイパーEVはそう簡単に発売できるものではない」ということもわかりますが、この状況の中でもNIOはさらに新型ハイパーカーを追加するようで、それが今回リークされたパテント画像。
なお、見たところこのパテント画像はEP9(下の画像)のスピードスター版のように見え、フェラーリ・モンツァSP1/SP2、マクラーレン・エルヴァなどによって巻き起こされた「スピードスターブーム」に乗っかろうということになりそうです。
NIOは「NIO DAY」を開催予定
ちなみにNIOは(テスラのバッテリーデイを意識してか)7月23日に「NIO DAY」を企画しているといい、おそらくはその場でこのEP9スピードスターを発表する予定だったのかもしれませんが、運悪くその情報を「リークされてしまった」わけですね。
現時点でこのNIO EP9スピードスターのスペックは不明ではあるものの、EP9クーペと同じだとすると4つのエレクトリックモーターを備え、出力は1360馬力、そして0−100km/hを3秒(2.6秒説もある)、0−200km/hを7.1秒、最高速度は313km/h、そして一回の充電あたり航続可能距離は427km(フル充電にかかる時間は45分)。
さらにクーペ版について触れておくと、シャシーはカーボンモノコックでボディパネルもカーボンコンポジット。
サスペンションは調整式かつアクティブサス、ブレーキはカーボンセラミックディスク、エアロダイナミクスについてはフロアディフューザーとアクティブエアロを装着し、最大でF1マシンの2倍のダウンフォースを発生する、と言われます。
参考までに、アヴェンタドールSVJ、そしてケーニグセグ・アゲーラとのドラッグレースの撮影をNIO EP9で行ったところ、それらよりも速く走ってしまったという動画も公開されて話題となっていますね。
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現時点でこのEP9ロードスターが実現するかどうかはわからないものの、相当にアグレッシブなルックスを持つことは間違いなく、シートのサイズから推測するに、全幅は軽く2メートルを超えているのかもしれません。
そして車高は「相当に低い」ということになりそうですが、7月23日の「NIOデー」、そしてこのEP9スピードスターの発表を待ちたいところですね。
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参照:CARNEWSCHINA