| こういったクルマが発売されるのは「中国ならでは」 |
そして現地ではこういった仕様がけっこう好まれるのかもしれない
さて、中国は「最もセダンの人気が高い国」のひとつですが、今回(日産との合弁で知られる)東風汽車有限公司が発売した「風神奕炫 MAX ダークエッジエディション」があまりに中二病過ぎるとして話題に。※=奕炫Yixuan
ちなみに価格は117900元(日本円で215万円くらい)で、見た目ほどは高くない、という印象です。
ただ、その「ダークエッジエディション(暗夜锋芒版)」という名称そしてマットブラックとゴールドというカラーリング、何よりその外観があまりに先に行っており、中国の自動車市場の動向は完全に独自路線を進んでいるということになるのかもしれません。
風神奕炫 MAX ダークエッジエディションはこんなクルマ
そこでこの「風神奕炫 MAX ダークエッジエディション」を見てみると、フロントにはウイングレット付きのスプリッターが装備され、サイドギルやウインドウモール、エンブレムともどもゴールドに。
ボディサイド、ホイールのリム部分にもゴールドのアクセントが入り、リアウイングはなんと「二段」(リアアンダーには太いテールパイプが4本出ており、ディフューザーもある)。
ただしホイールとタイヤサイズはけっこう小さく、そしてタイヤとタイヤハウスとのクリアランスも大きく、このあたりはちょっと「詰めが甘い」のかもしれません。
ちなみに前後フェンダーは「ブリスター」、そしてフィンやスリットのようなものが再現されており、このあたり”スポーツイメージを表現するには”万国共通なのだという印象を受けますね。
ちなみに中国の自動車メーカー(の一部)はなにかとスポーツイメージを押し出すことがあり、ちょっと前にはトラックに対しても「スーパーカー的な」ルックスを与えたメーカーも存在します。
ただ、中国の場合、そのルックスの多くは「機能に基づいたものではなく」単に見た目のインパクトを高めることが目的でもあり、そこが欧州の自動車メーカーとはことなるところなのかもしれません。
さらに中国の場合、「他の国だと、アフターマーケットパーツメーカーやショップが行う」ようなカスタムを自動車メーカーがやってしまうこともあり、これもまた他の国の自動車事情とはちょっと異なるところですね(ただ、ぼくはこういった傾向には否定的ではなく、地域差が現れていて面白いと思う)。
風神奕炫 MAX ダークエッジエディションのインテリアはこうなっている
そしてこちらは風神奕炫 MAX ダークエッジエディションのインテリアですが、標準的な12.3インチのデジタルメーターと10.25インチのセンタータッチスクリーンを備えます。
ダッシュボードにはゴールド、シートにはレッドのアクセントが入りますが、外観ほどは「行き過ぎていない」ようですね。
搭載されるエンジンは1.5リッター4気筒ターボという(外観に比較すると)いささか地味なもので、標準仕様の風神奕炫 MAXと同じ190馬力を発生する、とのこと。
トランスミッションは7速デュアルクラッチ、そして最高速は210km/hだと報じられているので、「けっこうスピードが出るんだな」という印象です。
奇妙なことに、ダッシュボードのゴールドのアクセントは、キャビンの他の部分の赤のアクセントと組み合わされており、環境はエクステリアほどスポーティではありません。
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参照:Xcar