| おそらくは3モーターもしくは4モーター、そしてゆうに1,000馬力を超えてくるものと思われる |
Zeekrは今後あらゆる自動車メーカーにとっても「脅威」となりうる
さて、先日はもっともコストパフォーマンスが高い部類のエレクトリックSUV、「X」を発表したばかりの中国Zeekr(ジーカー)。
Zeekrはロータスやボルボ、Lynk&Coを所有し、メルセデス・ベンツの株式約10%を保有する中国の吉利汽車が保有するブランドのひとつですが、吉利汽車そしてZeekrとも「非常に勢いがある」と言って良いかと思います。
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Zeekrはテスラに喧嘩を売る
そして今回、Zeekrは同ブランドの公式ツイッター(X)アカウント上にて(2025年にアメリカ市場にて発売されると言われる)Zeekr 001のティーザーキャンペーンを開始しており、ここでなんとZeekrはテスラ・モデルS プレッドを名指しで「ダルい」と発言。
なお、テスラ・モデルSプレッドは3モーターを採用して1,000馬力以上を発生し、0−60マイル(96キロ)hまでの加速を2秒以下でこなすという「世界最速の加速を持つ」クルマの一台です。
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そのテスラ・モデルSプレッドをZeekrが「ダルい」と指摘したからには、このZeeker 001は当然ながらもっと速いクルマということになりますが、現時点ではそのパフォーマンスは謎のまま。
ひとつわかっているのは140kWhサイズのバッテリーパックを搭載して一回の満充電あたり621マイル(約1,000km)走行できるとしていることで、これが実現できれば、今現在市場に出ているEVの中ではもっとも長い距離を走行できるクルマとなるわけですね。※テスラ・モデルSプレッドの航続距離は396マイル=637km
Zeekr 001はどんなクルマに?
ただ、Zeekr 001のパワートレーンについてはまったく不明であり、しかしテスラ・モデルSプレッドに対抗するには「3モーターもしくは4モーター」構成となる可能性が大。※高いパフォーマンスを発揮するのはトップレンジのZkker 001「R」のみだと思われる
そしておそらくは同じグループ内にあるロータスの技術を借りることも考えられ、エヴァイヤからなんらかのフィードバックを受ける可能性も。
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そのほか、ロータスは「エレトレ」のトップレンジでは905馬力を発生させるので、こういった技術を応用すればZeekr 001がモデルSプレッドを凌駕することも難しくないのかもしれません。
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ちなみにですが、Zeekrはハイパフォーマンスカーブランドというわけではなく、上述のように「コストパフォーマンスに優れる」SUV「X」を発売する一方、ミニバン「009」も発表済み。
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見る限りでは車種に関係なく、「もっとも利益を稼げるセグメント」に優れたデザインそしてコストパフォーマンスをもって挑むといったスタイルを持つようですが、そのプロモーション手法についても目をみはる物があり、今回のツイート(ポスト)、そしてこの「Zeekr 011の存在そのもの」についても、テスラよりも自社が上だと証明することによってほかモデルの販売をも有利に進めたいのかもしれません(とくに、テスラが強い中国と北米では有効かもしれない)。
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参照:Zeekr(X)