| ヴィンファストは着実にその実力を高め、世界に羽ばたこうとしている |
とくにピックアップトラック「VF ワイルド」は北米市場でも十分に受け入れられそうなデザインを持っている
さて、数年前にベトナムに誕生した自動車メーカー「ヴィンファスト(Vinfast)」。
当初はBMW等からのコンポーネントや技術供給を受け、バッジエンジニアリングに近い方法にて生産を行っていましたが、現在では実力をつけることで自社での設計や開発を拡大していると報じられ、そして今回ラスベガスにて開催されているCESにてミッドサイズピックアップトラック「VF ワイルド」、そしてコンパクトクロスオーバー「VF3」を発表することに。
なぜヴィンファストはCESにて新車発表を?
なお、このCESはいわゆる家電見本市であり自動車ショーではないのですが、ここを選んだのはVF ワイルド、VF3の両者が「ピュアEV」だからだと考えられ、そしてシカゴやニューヨークで行われる自動車ショーに比較すると競合が少なく、かつこれらの「EV」としての性格を際立たせることができるからだと思われます。
そしてヴィンファストは常々アメリカ市場にて存在感を発揮したいと考えていると報じられており(すでにアメリカ市場に進出しているものの、思うような評価を得られていない)、そのためにこのCES、そしてアメリカで人気のある「ピックアップトラック」というボディ形状を選んだのかもしれません。
ただし現在の時点ではこのVF ワイルドに関する詳細は公開されておらず、価格含む追加情報については今後段階的に発表されるものと思われます。
ヴィンファストVF3はこんなクルマ
そしてコンパクトクロスオーバー「VF3」のほうに目を移すと、こちらは「個性とともに実用性も重視する」若い消費者にアピールすることを目指していると説明され、ボディサイズは全長3,190ミリ、全幅1,680ミリ、高さ1,621ミリという非常にコンパクトなクルマです。
こちらについても詳細が示されていないものの、Android AutoとApple CarPlayを備えた10インチのインフォテインメントシステムが搭載されること、その車体からは想像できないほどの広々とした室内を持ち、後部シートを折りたたむと550リットルもの荷物を積むことができること、一回の満充電あたり航続距離については200kmを目標値としていることが明かされています。
なお、ホイールサイズは16インチで、それにも関わらず「実用的な最低地上高を持つ」とも紹介されており、フロア高を下げないよう、なんらかの工夫をこらしたバッテリー搭載方法が用いられていると考えて良さそうですね。
上述のとおり価格については未公開ではあるものの、ヴィンファストは「誰にでも手が届く」価格を目指しているといい、2万ドルを切るのでは、というのが大勢の予想となっています。
Charged up and surging into the future with our electric squad!#VinFast #VF3 #VFWild #eBike #Drgnfly #CES2024 #VentureBeyond #Revolution pic.twitter.com/WCDYhKjwr5
— VinFast (@VinFastofficial) January 12, 2024
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参照:Vinfast(X)