中国のスタイリッシュなEVブランド、Zeekr（ジーカー）が2025年に日本導入決定。展開するのはロータス、ボルボを傘下に収める吉利汽車

｜　ジーカーのEVはボルボ、ロータスのEVと車体を共有している　｜

そしてジーカーのEVは今までに1台も燃えたことがないらしい

さて、吉利汽車参加のEVブランド、Zeekr（ジーカー）が2025年に日本市場へと上陸するとの報道。

この吉利汽車は現在ボルボやポールスター、ロータスを傘下に収めており、よって日本で販売するためのノウハウもあると考えられ、かつ輸送手段についても問題はないものと思われます。

なお、Zeekrの導入が実現すればBYDに次ぐ二例目の「中国の自動車メーカーによる、中国製EVの導入」となりますが、日本の消費者にとってはEVの選択肢が大きく拡大するということになりそうですね。

一方で日本の自動車メーカーからのEV展開速度はいまだ遅く、日本市場におけるEV＝韓国車と中国車といった構図になってしまいそうですが、ヒョンデ、BYD、ジーカーが割安なEVを日本に導入し、その価格が「標準」になってしまうと今後日本の自動車メーカーにとってEVを投入しづらい状況となってしまうのかもしれません。

【日経特報】中国の高級EV、25年に日本進出　吉利傘下の「Zeekr」https://t.co/3PiRPhGI4p

— 日本経済新聞 電子版（日経電子版） (@nikkei) August 12, 2024

今回の報道をうけ、ネット上では「品質」を心配する声があるものの、現在吉利汽車は全ブランドの生産を中国に集約しつつあり、ボルボ、ポールスター、そしてロータスのEV（エヴァイヤ除く）も実際に中国で生産されており、よってそれらの品質に納得できるのであれば、ジーカーの品質にも納得ができるものと思われます。

ちなみにですが、中国製＝品質がイマイチという認識は日本だけではなく欧州にも根強く残っているといい、同じ中国製であっても「MG」だとそのブランドイメージによって「歓迎」されており、しかし中国ブランドのEVであれば消費者が敬遠する風潮があるとも応じられています（MGは伝統の英国ブランドであったが、いまは中国の上海汽車傘下ににあり、デザインも製造も完全に中国である）。

その意味では日本も同様で、「ロータスやボルボが中国製であっても気にしない（あるいは知らない）が、同じ車体やコンポーネントを使用していたとしても、中国ブランドのジーカーの品質を懸念する」という点にも納得がゆきますね。※実際にはこれまでジーカーのクルマが燃えたことは一度もないらしい

A new colleague at #Zeekr factory. pic.twitter.com/cZ00AilGQC

— ZEEKR (@ZEEKRGlobal) August 6, 2024

ジーカーは全世界において積極展開を行っている

ジーカーは現在全世界にて飛ぶ鳥を落とす勢いの展開を見せていますが、今年5月にはニューヨーク証券取引所へと株式新規公開を行っており、世界中のあらゆる地域において存在感を強めており、今回の日本進出についても世界制覇の一環なのだと思われます。

そして現在はコンパクトクロスオーバーの「X」、ミニバンの「009」、そしてシューティングブレーク風セダンの「001」、その名もズバリ高級セダンの「ラグジュアリーセダン」をラインアップしており、ここからさらにスタイリッシュなミニバン「MIX」を投入することになりますが、日本にはどのモデルが入ってくるのか現時点ではナゾのまま。

Pick your color of the #Zeekr7X, an SUV designed for families. pic.twitter.com/v7MaU3yE5B

— ZEEKR (@ZEEKRGlobal) August 5, 2024

さらにジーカーはキミ・ライコネンをアンバサダーとして迎え入れて1,265馬力のハイパーEV、ジーカーFRのプロモーションを行うなど「豊富な資金にモノを言わせた」広報活動も行っており、日本導入の暁には様々なシーンにてジーカーのクルマを見かけ、そして名を聞くことになるのかもしれませんね。

Take a guess what’s new about the all-new #Zeekr009. pic.twitter.com/W69B1ahczj

— ZEEKR (@ZEEKRGlobal) July 13, 2024

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参照：Nikkei, Zeekr