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あの「GT-R似」1287馬力のエレクトリックセダンを発表して一躍有名になった中国HiPhi(ハイファイ)。創業から7年、わずか3車種を発売したのみで破産宣告

あの「GT-R似」1287馬力のエレクトリックセダンを発表して一躍有名になった中国HiPhi(ハイファイ)。創業から7年、わずか3車種を発売したのみで破産宣告

| 現在、中国のEV市場は「戦国時代」に突入しており生き残りは非常に困難だと言われている |

HiPhi(ハイファイ)は高いデザイン性、そして先進性が評価されたEVメーカーではあったが

さて、「R35 GT-R似、1,287馬力のハイパーセダン」「ガルウイングドア採用のSUV」など様々な話題を振りまいてきた中国の高級EVメーカー、HiPhi(ハイファイ)が破産宣告を行ったとの報道(正確に言うならば破産宣告を行ったのはその親会社のヒューマンホライゾン=華人運通である)。

このHiPhiは「もっとも先進的なデザインや機能を持つ中国のEVメーカー」と評されており、海外メディアからの評価も高かったと認識していますが、今年2月には従業員に対する給与未払が報じられ、その半年後に倒産の憂き目を見たということになりますね。

いま中国で何が起きているのか?「世界一未来的なEVメーカー」、HiPhiが工場を閉鎖し給与未払いと報じられる。EVの供給過剰による「倒産の嵐」が吹き荒れる予兆か
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HiPhiは様々な方面で話題を呼ぶことに成功したが

HiPhiはブランド立ち上げ当初から非常に個性的なクルマをリリースしていて、2020年にはまず大型SUV「X」を投入。※創業は2017年

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さらに2022年には外装にLEDコミュニケーションパネルを仕込んだ未来的なEV「Z」を発売しており、このクルマは「600馬力」という高出力も話題となっています。※この「Z」からデザイン路線が大きく変わり、現在のテイストへとつながっている

「タイヤのついた宇宙船」「中国で最も未来に行っているクルマ」と評されるHiPhi Zがついに生産開始!まさか本当にこのクルマが販売されるとは・・・
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2023年にはガルウイングドアを採用するSUV「Y」を発表し、破竹の勢いで突き進むものと見られていたものの、コロナウイルスの感染拡大による影響を払拭できず、販売不振そして生産コストの増加を理由に今回の「倒産」となってしまったのだと報じられています。

なにこのドアの開き方!「中国で最もぶっ飛んでる」EVブランド、HiPhiがさらに過激な新型車「HiPhi Y」を発表。あわせて欧州と中東への進出をアナウンス
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参考までに、HiPhiは再建に向け様々なパートナーとの出資に関する協議を続けてきたそうですが、報じられる範囲では第一汽車、長安汽車といった大手との交渉に失敗してしまい、救済を受けることができなかったのだそう。

交渉が決裂してしまった理由については報じられておらず、しかしこれまでに発表されたクルマを見る限り、「外観」以外は大きな特徴を持っていなかったように思われ(自慢の先進性についても、あくまでも外観の斬新さにとどまっており既存技術の応用であった)、つまりバッテリーやその制御技術、自動運転技術、ドライビングダイナミクスなどにおいて「HiPhiにしかない」突出した技術を持たなかったことが関係しているのかもしれません。

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参照:Autocar

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