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ポルシェ・タイカン・ターボGTを破ったシャオミSU7 ウルトラが正式に発売、その価格が予定よりも35%引き下げられて1090万円に。タイカン・ターボGTの現地価格に比し1/4、もはやポルシェに「打つ手なし」

ポルシェ・タイカン・ターボGTを破ったシャオミSU7 ウルトラが正式に発売、その価格が予定よりも35%引き下げられて1090万円に。タイカン・ターボGTの現地価格に比し1/4、もはやポルシェに「打つ手なし」

Image:Xiaomi

| もう「どうやっても」中国車に対抗するのは無理なような気がしてきた |

日米欧の自動車メーカーはそれぞれの強みを再分析し「生き残る道」を模索せねばならないだろう

さて、シャオミがついにSU7のフラッグシック「SU7 ウルトラ」を発売し、なんとその価格が「当初の予定よりも53%安く設定」され、これは欧州のハイパフォーマンスカーメーカーを凍りつかせる一大事かもしれません。

昨年10月にSU7 ウルトラが発表された際、シャオミはこのEVの価格を814,900元(現在の為替レートにて約1680万元)に設定すると予告し、この時点でライバルとなるポルシェ・タイカン・ターボGTの現地価格、1,998,000元(約1800万円)の「半額」であったものの、今回実際に発売されてみるとその価格はなんと529,000元(約1090万円)。

こうなるともうタイカン・ターボGTの半額どころか「1/4」にも近い額になってしまい、SU7ウルトラが上海インターナショナルサーキットでのラップタイム、直線での最高速にてタイカン・ターボGTを凌駕したという事実を考慮しなかったとしても「もはや消費者にとっては比較対象とはならない(タイカン・ターボGTが購入の比較対象としてのぼらない)」レベルです。

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なぜシャオミはSU7ウルトラの価格を引き下げたのか

そこで気になるのが「なぜシャオミはSU7ウルトラの価格を引き下げたのか」。

インフレが叫ばれる昨今、発表時から発売時にかけ「値上がり」することはあっても「値下がり」する例は聞いたことがなく、しかしシャオミがこれを決断したのは「SU7 ウルトラの購入を検討する顧客はメルセデス・ベンツEVクラス、BMW 5シリーズ、アウディA6と比較検討しており、それらの価格が50~60万元であったから」「シャオミの使命は”手の届く価格で”ハイパフォーマンスカーを消費者に届けることだから」。

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たしかに「聞けば納得」ではあるものの、実際にそうしようと考えることと、そうしてしまうこととの差は非常に大きく、これができるのは「シャオミならでは」なのかもしれません。

なお、今回の発売直後には6,900台の受注があったことも報じられていますが、現在このSU7 ウルトラの販売は中国内のみに限定され、しかしこれが「世界中に」輸出されるようになると、ポルシェ・タイカン・ターボGTはすっかりその存在感を失うことになってしまいそうですね。

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参照:Xiaomi

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