ヒョンデの上位ブランド「ジェネシス」がまさかのル・マン参戦を発表。LMDh規定を利用しての参加なるも現時点ではスケジュールは公表されず

｜　ジェネシスが自前で「勝てる」パワーユニットを用意できるとは（現在の状況からして）考えにくく、よってPUはパートナーから調達するのかも　｜

現在のところ、その体制など詳細については明かされていない

さて、「予想通り」というか「びっくり」というか、韓国ヒョンデのプレミアムブランド、ジェネシスがル・マン24時間レース含む世界耐久選手権のLMDhシリーズに参戦する意向を表明。

なお、ジェネシスはもともとヒョンデが2024年に発売した「ジェネシスセダン」にルーツがあり、このクルマは非常に評判が良く、韓国においては「はじめて”乗りたい”と思える国産車が登場した」と言われたほど。

そしてヒョンデはこれをブランド名として採用し、2015年には独立した一つの組織として展開を始めることとなるのですが、その後はベントレーやランボルギーニにて活躍したデザイナー、ルク・ドンカーヴォルケ氏を雇い入れてデザイン面・ブランディング面を強化しています。

その後、「ダブルライン」などデザイン上のアイデンティティを確保し、最近だとヴィジョン・グランツーリスモ、”マグマ”パフォーマンスサブブランドを発表しAMGなどに対抗する新たな計画を掲げていたわけですね。

「ジェネシス」はハードコアなブランドとはならないという話であったが

そしてジェネシスはXグラン・ベルリネッタと呼ばれるスーパーカーコンセプト、さらにはさまざまなバージョンを公開することとなり、しかし「AMG」「M」とは異なって、ジェネシスでは「パフォーマンスを誇りつつも高級感を残し、サーキット走行に特化した方向には進まない」というコメントも出しています。

一方のヒョンデでは、「アイオニック5 N」の競技用バージョンを発表したり、そのほかにもモータースポーツに接近した動きを見せていて、さらにはずっと前から「スーパーカーへと参入したい」とコメントしていたことも。

Ready, set, go! Celebrate #NationalVideoGamesDay by racing in Gran Turismo 7. Get behind the wheel of the Genesis X Gran Racer Vision Gran Turismo Concept, available now. Experience the thrill of high-speed action and cutting-edge racing. #GenesisUSA #XGranTurismo #GT7 pic.twitter.com/gy5EPERlmi

— Genesis USA (@GenesisUSA) September 12, 2024

よってモータースポーツのトップカテゴリに参戦するのであれば、ジェネシスではなくヒョンデブランドからであろうと考えていたものの、しかし実際に参戦するのはまさかの「ジェネシス」。

もちろんヒョンデ内でも様々な議論がなされたことは想像に難くなく、それでも「ジェネシスでGO」となったところは注目に値し、今後は今以上に「ジェネシス」の名を聞く機会が増えることとなりそうですね。

なお、現時点では「いつ」参戦するか、参戦パートナーにまでは言及されておらず、公式声明としては以下の通り。

「ジェネシスは、LMDhプログラムを通じて耐久レースの世界への野心的な参入を発表できることを誇りに思います。ジェネシスは、高性能イメージを強化するプログラムを積極的に検討しており、さまざまなオプションを徹底的に評価した結果、現時点ではLMDhが最も戦略的な選択肢であることが判明しました。」

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