| ジェネシス X グラン ベルリネッタ コンセプトはシックなカラーもよく似合う |
おそらく今後、ジャッキー・イクスとの様々なコラボが展開されることだろう
さて、ヒョンデのプレミアムブランド「ジェネシス」がレーシングレジェンドでありジェネシスのブランドパートナーであるジャッキー・イクスの名誉あるキャリアを称え、X グラン ベルリネッタ トリビュート コンセプトを作成した、と発表。
なお、ジャッキー・イクスとのパートナシップ締結の発表は3月27日であったので、非常に早い対応だと言えそうです(内定時から製作を開始していたのかも)。
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ボディカラーはジャッキー・イクスのトレードマークであるダークブルー
ジャッキー・イクスはベルギー出身のレーシングドライバーで、F1において8回、ルマンでは6度(うち4つはポルシェにて)の勝利を獲得した”英雄”で、F1での表彰台はなんと通算25回。
今年は79歳になろうかという高齢ですが、画像を見る限りでは健康そのものといった感じですね。
ベースとなった X グラン ベルリネッタ コンセプトは、ジェネシスのビジョン グランツーリスモ シリーズに対するジェネシスの情熱と意図、モータースポーツへの情熱を体現するデザインスタディで、2023年にバルセロナで初公開されたクルマですが、ジェネシス ”マグマ” プログラムの主力コンセプトであり、ジェネシス ブランドの特徴である「アスレチック エレガンス」のデザイン哲学を最も感情的に表現しています。
このX グラン ベルリネッタ トリビュート コンセプトでは、「マグマ」ブランドのイメージカラーであるオレンジから一転し、ジャッキー・イクスの印象的なキャリアに敬意を表し、ジャッキー・イクスが着用した象徴的なレース用ヘルメットを想起させる「ホワイトのストライプが1本入ったミッドナイト ブルー」。
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参考新型ポルシェ911”初”の限定モデル登場。F1で8回、ル・マンでは6回の優勝を獲得したジャッキー・イクスがモチーフの「911カレラ4Sベルジャン・レジェンド・エディション」
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なお、フェンダーにはル・マン24時間での6回の勝利を示すものと思われるグラフィックと「24/6」という数字が入っており、なかなかに美しい仕様だと思います。
なお、このX グラン ベルリネッタ トリビュート コンセプトはウォッチ アンド ワンダーズ ジュネーブ2024にて公開されたそうですが、この場を選んだのはジェネシスの「ファイパフォーマンスなだけではなく、ラグジュアリーさも追求する」という姿勢を表しているものと考えていいのかも。
さらにこの場では、ショパールの共同社長であるカール-フリードリッヒ・ ショイフレ氏とジャッキー・イクスが共同開発した新しいミッレミリア クラシック クロノグラフ JX7(1,529,000円、50本限定)の発売がなされ、これはショパールとジャッキー・イクスとの36年にわたる協力関係を祝うものである、ともアナウンスされています(ジェネシスとショパールとのパートナーシップ契約については発表されていない。カール-フリードリッヒ・ ショイフレ氏はポルシェのコレクターとしても有名)。
ジェネシス X グラン ベルリネッタ コンセプトはこんなクルマ
そこでもうちょっとジェネシス X グラン ベルリネッタ コンセプトについて触れておくと、このコンセプトはクレスト グリルを抽象化し、クアッド ライトとリンクさせるジェネシスの新しいフロント フェイシアを特徴としていますが、これによってボリューム感が構築され、さらにはフロントとリアにはジェネシスの識別子でもある「ツーライン」を大胆に再現。
ダッシュ・トゥ・アクスル比を十分に確保しており、ドライバーとパワートレインを後方に移動させ、無駄のない(フロント)ミッドエンジンレイアウトを実現したほか、リアのデザインは、リアスポイラーと横方向のトレーリングエッジによりさらに洗練され、ジェネシスの車両に共通する楕円形の凹面ボリュームが印象的です。
このコンセプトカーに搭載されるのは「ラムダ 11」V6エンジンで、ジェネシス E-SC テクノロジー(ハイブリッド)によってアシストされることでドライブトレイン合計では1,071馬力を発生する、というスペックを持っています(V6エンジンは10,000回転で最高出力870馬力を発揮し、Yasa製エレクトリックモーターはさらに201馬力を追加する)。
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参照:Genesis, Chopard