新型ホンダNSXの商談に行ってきました。
NSXを販売できる「NSXパフォーマンスディーラー」は全国に138店舗あり、最寄りの店舗を探しての訪問です。
新型NSXに関しては周囲から「ディーラーがあまり良い対応をしてくれない(返答などがない)」という話をよく聞いており、ある程度それも考慮した上の訪問だったのですが、ぼくが訪れたディーラーは幸い熱意があり、かなり細かく説明してもらうことができました。
なおぼくは今までホンダ車を4台乗り継いでおり、ぼくの中ではホンダが「今まで最も多くの車を購入したメーカー」。
要はホンダ党なわけで、それだけに新型NSXについてはかなり真剣に考えています。
さて、そこでホンダNSXですが、おおよそ商談した内容は下記の通り。
総支払額 27,915,658円
(内訳)
車両本体価格 25,570,000円(車両+ヌーベルブルーP+カーボンブレーキ+コンビシート)
自動車税 49,200円
取得税 639,200円
自賠責保険 40,040円
車庫証明代行費用 19,440円
検査登録届け出代行費用 32,400円
納車費用 12,960円
リサイクル資金管理料金 380円
点検パック 928,800円
車庫証明 2,700円
検査登録届け出 3,240円
リサイクル預託金 11,310円
延長保証 200,000円
フロア+トランクマット 165,888円
リアルグラスコート 216,000円
現在2年待ち。2017年モデル分まで枠が埋まっているとのことです。
ただ、(ぼくが思うに)日本側の要望を受けて日本への年間割り当て「100」台が増枠されたり、北米や欧州で思うように売れずに生産枠が早く回ってきたり、ということはあるかもしれません。
なお新型プリウスも発売当初は人気があり、デイーラーを訪問した時も「プリウスですか?納期かかりますよ?」とあまり売る気がなさそうな対応だったのですが現在は販売ランキングも低下するなど人気に陰りが見え、大々的な試乗キャンペーンを展開する等形勢が逆転しています。
NSXは半年ごとのメンテナンスが義務付けられる、とのこと。
ブレーキローター(カーボンの場合)に水分が含まれていたらオーブンで焼成し直す必要があったり、とかなり細かく基準を定めているようですね。
アライメントについても詳細な規定があるそうです。
よってメンテナンス費用は高額になりますが、これは「点検パック」928,800円を付けることで車検までの点検費用をカバーでき、しかしこれには(当然ですが)法定費用は含まれず。
ただ、ランボルギーニやフェラーリでも1年目の点検は20万円くらい、2年めは30万円くらい、車検だと50万円くらいなので(内容やコンディションによる。なお最近のフェラーリは消耗品の交換が無料)、この「928,800円」という額はこの価格帯の車、そしてこのパフォーマンスを誇る車としては「ごく普通」、さらに点検インターバルが半年ということを考えると「割安」とも言えます。
よって、仮にNSXを購入することがあるならば、必ず付けたいと考えています。
これはもう無理っぽいですね。
ディーラーさんも「もし自社で購入できるなら購入し試乗車として使いたい」とのことでしたが、ディーラーの購入はできないようです。
ホンダのホームページにも、「お客様に一台でも多く納車するため」試乗車は用意できない、と記載があり、状況が変わるのを待つしかなさそうです。
現金で購入できれば幸いですが、ローンで購入する場合はちょっと注意が必要。
他のホンダ車と違うのは1)1000万円を超える金額をローンにて支払う場合、源泉徴収票など所得を示すものが必要、2)残価設定ローンが使えないこと。
1)は高額ローンの場合、ランボルギーニでも要求される場合があるので問題はありませんが、2)はけっこう致命的。
ちなみにローン金利は3.5%とのこと。
●ローンでの支払いについて
ここでローンでの支払いをシミュレート。
頭金500万円、1000万円、1500万円の場合、そしてそれぞれ3年と5年での支払いとした場合を検討します。
1・・・頭金500万円、3年払いの場合→月々の支払い671,400円
2・・・頭金500万円、5年払いの場合→月々の支払い421,347円
3・・・頭金1000万円、3年払いの場合→月々の支払い527,278円
4・・・頭金1000万円、5年払いの場合→月々の支払い32,6924円
5・・・頭金1500万円、3年払いの場合→月々の支払い380,402円
6・・・頭金1500万円、5年払いの場合→月々の支払い238,400円
正直なところ残価設定ローンがないのは相当に辛く、3000万円のフェラーリを購入する場合、500万円あれば3年ローンでも月々11万円くらいの支払いで購入できるとのとはかなり(NSXの場合)事情が異なってきます。
●その他
上述のようにNSXを販売できる「パフォーマンスディーラー」は全国に138拠点ありますが、初年度の国内割り当ては100台のみ(これも実際は未確定で、2年で100台という話もある)。
となると「1年間は1台も販売できない」ディーラーが少なくとも38件出てくることに。
しかしながらNSXを扱うにはブレーキローターに熱を入れる「オーブン」+専用工具など合わせて1000万円以上、かつメカニックの研修などの費用負担がディーラーにあり、ディーラーにとってNSXの発売は利益だけを考えるとなかなか難しい案件であるのは間違いなさそうです。