| なぜか当時の記憶はかなりあやふやになっている |
そしてボクはあれ以上の恐ろしい経験をしたことがない
さて、今日はぼくが以前に体験した、ちょっと不思議な話について。
かなり記憶が曖昧なのですが、おそらくは2007年頃だったと記憶しており、かんたんに言うと「宇宙人を見たような気がする」という内容です。
あまりに荒唐無稽な話なのでぼく自身も人に言うべきかどうか迷っていたものの、「まあヨタ話のひとつとして表に出すのもいいだろう」と考えたわけですね。
そこでこの世にも奇妙な話の始まりですが、ぼくの記憶では2007年頃、中国へと旅をしたことから始まります。
まずは大連に行き、そこから成都、さらに西昌(中国の宇宙関連施設がある)へと行く予定だったのですが、まずは大連の空港(当時、民間の空港と軍の空港とを兼ねていた。今はどうかわからない)にて足止めを6時間ほど食らってしまい、その理由が「未確認飛行物体が飛来した」ため。
中国はUFOの目撃例が少なくはなく、おいおいマジかよ、と心躍ったことを覚えています。
そこから成都、西昌へ
ただ、その封鎖も解除され、6時間遅れにてぼくは成都へと到着し、そこから列車に乗って14時間くらいかけて西昌へ向かい、駅を降りた後はハイエースのようなバンと運転手をチャーターして宿泊先へ。
そしてここで2つ目の問題が発生することになり、深夜に山道(舗装されていない。両脇に背の高い草が生い茂るようなケモノ道みたいな感じ)をガタゴトと走っていて、ぼくは前席に座って前方を見ていたわけですね(周囲は真っ暗で、クルマのヘッドライトの光量がじゅうぶんではなく、前をしっかり見ていないと怖かった)。
と、そこで右の方から草をかき分けてなにか生き物が道に出てくるのをが見えたのですが、それは二本足歩行の生き物で、そして首をぼくらの方に向け、チラリとぼくを見ることに。
その瞬間、ぼくがそれが何であるかを頭で理解するよりも早く体のほうが先に反応し、文字通り背筋が凍りつきます。
後にも先にも背筋が凍るような思いをしたのはこれ以外になく、背中がビシっと硬直し、まるで氷を一直線に脊髄に突っ込まれたような感覚だったと記憶しています。
それでもまだぼくは「それ」が何であるかを脳内で認識はできず、しかし体が直感的に反応し、それがぼくの脳へとこう告げるわけですね。
「それは、地球の生き物ではない」、と。
ボクが見たのは間違いなく宇宙人だったような気がするが
実際のところ、そてはまんまの「リトルグレイ」で(ただし比較的小さかった。子供?)、ぼくらに一瞥をくれた後に道路を横切って左の草むらに消えることになり、しかし運転手は何事もなくそのまま運転を続けていて、しばし後に正気を取り戻したぼくは運転手に「今の見ました?宇宙人ですよね?(中国語では外星人という)」とおそるおそる聞くことに。
ただ、運転手は「ハハハ。そんなわけないでしょう。今のはリスですよ」と答え、しかしぼくは「いや、あんな大きなリスはいないでしょう、間違いなくあれは・・・」と言ったところで運転手がぼくの肩を手でガシっと掴み、ぐっと力をこめて「きっと見間違いですよ。リスと言ったらリスです」。
その瞬間ぼくは「コイツは宇宙人の存在を知っている。そのうえで隠そうとしている。これ以上の主張はヤバい」と悟り、「ああ、そうですね、たしかに中国はなんでも大きいですしね。おととい食べたナスも大きかったな・・・」と適当にその場を濁し、その後は双方「アハハ」と笑って無事に宿へと到着します。
ちなみに宿といっても簡易な宿舎で、中国だと軍人が泊まるような簡素な部屋だったのですが、ぼくはその晩恐ろしくてベッドで横になって眠る気になれず、服を着て、靴を履き、バックパックを背負い、いつでも逃げることができる状態で部屋の隅にうずくまり、まんじりともせずに朝を迎えたという記憶を持っています。
その恐怖というのは「死」を超越したもので、「死ぬよりも恐ろしいことが待っている」という直感的なもので、宇宙人に拉致されたり、宇宙人の手先かもしれないあの運転手とその一団に攫われたりというものよりも、ただただ「理由も根拠もなく」恐ろしかったわけですね(そして、こういった恐怖も今までに感じたことはない。今までの恐怖はいずれもその理由があった)。
ただし問題はそこで終わらない
はたしてぼくは次の朝を無事に迎えることになり、宿泊先の主人に礼を言って目的地に向かい、その後無事に帰国することになるのですが、西昌からの帰路は列車ではなく空路を利用することに。
そこでまた問題が起こり、セキュリティチェックにて金属反応が出てしまい、しかしぼくは何もそのとき金属製のものを身に着けておらず、その旨告げると検査官はハンディ金属探知機を全身に沿って這わせるようにしてぼくの体をスキャンするのですが、そこで反応したのがぼくの「首」。
ぼくはネックレスのようなものを身に付けておらず(ぼくは装飾品を身に着けない)、そのときはTシャツを着ていたので、そこに金属性のものがなにもないのは検査官の目にも明らかです。
そこで検査官はほかの検査官と二言三言交わし、そして言ったのが「ああ、行っていいよ。よくある機械の故障だね」。
釈然としないままに「まあいいか」と手荷物を持って搭乗ゲートに向かいつつ、金属探知機が反応したあたりを手で触ってみて、ふたたびぼくは凍りつくことに。
皮膚の下に何かある。
左のうなじのあたりになにか丸いものが皮膚の下にあり、それは察するに直径2〜3ミリくらいの球体で、しかしぼくの知る限りではそんなモノは以前はなく、となると最近”できた”ものだと考えられます。
その後ぼくは無事に帰国して皮膚科に行き、その物体を取り出してもらったのですが、それは完全な球形をした黒い部隊で、質量は「見たとおり」で重くもなく軽くもなく。
ただ、どう見ても人体が自然に生成するものではなく、人工的に製造されたものであり、しかし磁石にも反応せず、この物体が金属探知機に反応したのも全くのナゾ。
色々と考えた結果、あの晩ぼくは眠らずにいたと考えていたものの、しかし実際は眠ってしまい、その間にこの物体を首に埋め込まれたんじゃないかとい結論に達しています(金属探知機に反応するのであれば、行きの便でも、どこかの空港で反応しているはずだ)。
そう考えると、体から離すのはなんとなくマズい(勝手に取り出したことがバレる)ような気がして来て、その後何年か、ぼくはその物体を肌身離さず持っていたのですが、2012年頃にアラスカ上空にて機内のトイレに流して処分し、その後現在まで無事に過ごしています。
いったい、アレは何だったのか
そして今ぼくが思うのは、アレはいったい何だったのかということ。
もしかするとぼくのバイタルを監視するものだったのかもしれませんし、単に所在を監視するための発信機だったのかもしれません。
それはもう知ることはできませんが(どこかに相談しようかとも考えたが、相談するのもヤバいような気がした)、今まで問題なく過ごせていることを考えると、大した意味はなかったのかも。
ただ、不思議なのは、「そのとき、なぜぼくは西昌に行ったのか」がまったく思い出せないこと。
なんらかの見えざる力によって無意識のうちに呼ばれたのか、それとも目的地に(目的を持って)行ったものの現地で記憶を失ったのかはまったくわかりませんが、そういった事実があったとぼくに認識させるのは、忘れもしない、ぼくの方を一瞬だけ見たときのあのリトルグレイと、生物としての本能的な恐怖、そして首に残る傷跡だけ(そしてHISに残る航空券の手配履歴)ではありますが、最近ではそもそもそういった出来事があったのかどうかも記憶があやふやになってきています。