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さよならビートル、VWが販売終了を宣言。なぜビートルはミニやポルシェ911になりえなかったのか?

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| グッバイ、ビートル |

フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンが2019年をもって「ビートル」の販売を終了する、と発表。
ただし「フェードアウト」ではなく華々しくそのフィナーレを迎えるべく、今から「販売終了」に向けてキャンペーンを実施しる、としています。
今回はその第一弾としてフェンダー製のサウンドシステム”Fender Sound”を搭載した「The Beetle SOUND(ザ ビートル サウンド)」を発売。

販売終了に向けて「See You The Beetle」キャンペーン展開

このサウンドシステムは400Wのパワーアンプと8つのスピーカーを持ち、ほかの特別仕様としてはマルチファンクションステアリングホイール、オートエアコン、リヤビューカメラなどを装備。
そのほか専用17インチアルミホイール、バイキセノンヘッドライト、レッドステッチ採用シートも与えられ、ザ・ビートル・サウンドは限定300台、価格は2,940,000円となっています。※ホワイトシルバーメタリック150台、トルネードレッド150台
VWによるプレスリリースはこちら

なお今回の限定モデル発売から始まる一連のキャンペーンは「See You The Beetle」と銘打たれ、今後も他に限定モデル投入、様々なキャンペーンの展開などがありそうですね。

ビートルは自動車史上「最も長く生産された」車

フォルクスワーゲン・ビートルの登場は1938年にまで遡ることができ、この「フォルクスワーゲン・タイプⅠ」は2003年まで生産。
もとはポルシェ創業者であるフェルディナント・ポルシェの設計で、本国ドイツでは1978年に生産を終了するも、ブラジルやメキシコで生産が継続。
じつに65年の長きに渡って生産された、自動車史上他に類を見ない記録を保有している車でもあります。

なお、初代ビートルの後継と言える「ニュービートル」は1998年に登場し2010年まで販売。
ゴルフ4に採用されていた「A4プラットフォーム」を使用しており、初代の「リア」から「フロント」へとエンジンが移動しているのが大きな変更点。

その後2011年に登場したのが現行「ザ・ビートル」で、これはジェッタなどに使用された「A5」プラットフォームを使用。
現行ゴルフ7の「MQB」プラットフォームとは大きく乗り味が異なるのが特徴で、なんともいえないおおらかさがありますね。

そのビートルもついに(一旦?)そのライフを終えることに成りますが、次期モデルは「EVで復活」とも言われ、こちらはVWバスのリバイバル(I.D. Buzz)とともに期待したいところです。

なぜビートルはミニや911のようになれなかったのか

そこでぼくが思うのは「なぜビートルはミニやポルシェ911のようになれなかったのか」ということ。
ミニは1959年、ポルシェ911は1964年とビートルよりいずれも歴史が浅く、しかし現在ではビートルよりも強力なブランド価値を形成しています。

ミニは「大きくなった」と言われるもののそのデザインを引き継いており(他の車との相対性を考えると、依然として大きな車ではない)、ポルシェ911もそのデザインに加え、水冷化されたもののフラット6エンジン、そして何より「リアエンジン」レイアウトを踏襲。
ビートルもそのデザインについては初代のイメージを色濃く残していて、にもかかわらずミニやポルシェ911のように確固たるポジションをなぜ築けなかったのか、ということですね。



ここで考えられる理由としては「エンジン搭載位置」。
ビートルは2代目以降、エンジンが「リヤ」から「フロント」へと移動することになっていますが、ここで「ビートルとしてのアイデンテティ」を失ったのかもしれません。
いやいやビートルを買う人はエンジン位置を気にしないだろうとも思うものの、この変更は「物理的な位置変更」以上に大きな影響があったのでは、と考えています。

つまり、その車とそのレイアウト(パッケージング)は「セット」であり、その車の歴史(なぜそういったレイアウトになったのか)やアイデンテティとは切り離せないものなのかもしれない、ということですね。
ミニやポルシェ911はレイアウトに加えて、その生い立ち含めた「伝統(その車をその車たらしめている定義ともいえる)」を保持し続けているものの、ビートルの場合は「外観だけ似せて作った」、つまりオリジナルとは似て非なるものと捉えられたのかもしれません。※ミニは3ボックスから2ボックスになってはいますが

そういった「商業的な理由」が見え隠れする様子を消費者は敏感に嗅ぎ取ったのかもしれず、そこが明暗を分けたのかもしれない、と考えたりします(言うなればマツダ・ロードスターが”見た目だけ”ロードスターで、中身がデミオベースのFFになるようなもの)。

なお、パッケージング変更というと次期コルベットで、これはFRからミドシップ(MR)、もしかするとミドシップ4WDに。
ただしこれはコストの問題ではなく「より純粋に速さを追求するため」という大義名分があり、これはビートルとは大きく異るところですね(そのスピリットは失われておらず、むしろより純粋に)。

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