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BMWが「M8 GTE」のスペック公開。エンジンはM5から、そして「BMWのレースカー史上もっとも効率的」

2018/02/23

| エンジンそのものはM5から |

BMW 8シリーズそのものはジュネーブ・モーターショーにてデビューすると思われますが、今回はそのレーシングバージョン、「M8 GTE」の情報を公開。
これはIMSAウェザーテック・スポーツカーチャンピオンシップ、WEC(World Endurance Championship)を戦うもので、エンジンは4リッターV8、出力は調整によって500-600馬力。
そしてBMWいわく、これまでのBMWの中では最も効率の良いレーシングカーだと主張しています。

ラジエターがとんでもない大きさに

この4リッターV8エンジン(GTEの規定だと、ターボエンジンは4リッターの排気量が上限)はM5からの移植となり、エンジンブロックやシリンダーヘッドなど幾つかのパーツは市販車と同じ。
つまりは市販車においてもそれだけポテンシャルの高いエンジンを積んでいる、ということになりますね。
パーツそのものは約1000にも上るそうですが、そのうちの700個はこのエンジンのために専用開発されたもの、としています。

専用開発されたものとしてはエアチャンバー、インテークマニフォールド、エキゾーストシステム、そしてターボチャージャーなど。
これらによって「効率が40%向上した」とされていますが、これによって大きくパフォーマンスが向上したと言えそう。

画像を見るとかなり改造した範囲が大きく、そして専用パーツが多いので「コスト高」になるようにも思えますが、M8 GTEの発表時期、8シリーズとM8の発表(というかティーザーキャンペーン開始)時期を見るに、市販車とレーシングカーとは同時に設計された可能性が高いのでしょうね。

「GTE」はFIA世界耐久選手権 (FIA World Endurance Championship)のひとつのクラスで、市販車ベースであることが条件。
GT3よりも上のクラスに位置しており、改造制限、コスト制限ともにGT3よりも上となっています。
参戦車両だとBMW M8GTEのほかアストンマーティン・ヴァンテージGTE、ポルシェ911RSR、フォードGT、ランボルギーニ・ウラカン、シボレー・コルベット、フェラーリ488など。
相当に競争が厳しいカテゴリではありますが、M8 GTEがここでどれくらいの存在感を発揮できるのかは見もの。
とくに同じFR、そして登場時期も近いアストンマーティン・ヴァンテージGTEとの争いには注目したいと思います。

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