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なんかベントレーっぽいぞ?ヒュンダイがフラッグシップSUV「ジェネシスGV80」を発表

2020/01/15

| 内外装のデザイナーはベントレーから引き抜いてきたので「仕方ない」か |

先日、ヒュンダイの高級ブランド「ジェネシス」のセダンが北米で非常に好調なセールスを記録しているという報道をお伝えしましたが、今回はそのヒュンダイが「SUVのフラッグシップ」であるジェネシスGV80を発表。
ヒュンダイの場合、セダンはG70、G80、G90といったネーミングを持ち、数字が大きくなるほど高級。
そしてSUVだと、「G」のあとに「V」がつくという命名法則を持っているようですね。

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ヒュンダイは他社とは異なるデザインを持つ

ジェネシスGV80が最初にコンセプトモデルとして登場したのは2017年ですが、今回登場したGV80は驚くほどコンセプトモデルに忠実。
ヘッドライトは「クワッド」、フロントフェンダー上のウインカーも左右が対になって「クワッド」、テールランプも「クワッド」。
片側2つ、左右が対になって「クワッド」というのがGV80のデザイン的特徴ということになり、これはセダンのG70/80/90とは大きく異なるデザインを持つようで、グリル以外の共通点は見受けられないように思われます。※G90については、やや”クワッド”的傾向が見られる

つまりヒュンダイは「サルーンとSUVとでは意図的にデザインを分けている」ということになり、これはジャーマンスリー、そしてレクサスなどほかのプレミアムブランドには見られない傾向でもありますね。

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前ランボルギーニ/ベントレー、現ヒュンダイにてデザイン部門のボスを務めるルク・ドンカーヴォルケ氏は以前に「他社のような金太郎飴デザインはつまらない。我社は別の方法を取る」と語ったことがありますが、まさにこれは「金太郎飴を嫌ったがため」なのかもしれません。

ランボルギーニ・ムルシエラゴをデザインした現ヒュンダイのデザイナー「金太郎飴はつまらない」

ちなみにGV80のフロントは「ジェネシスのエンブレムにインスパイアされている」とのことで、たしかにウイング状エンブレムっぽいイメージも。

フロントフードはベントレーやロールスロイスのように盛り上がった形状を持ち、そのラインはサイドに流れてリアフェンダーを強調する形に。
リアクォーターウインドウ、Cピラーは特徴的な意匠を持つようです。

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なお、ぼくがこのジェネシスGV80を見て感じたのは「ベントレー・ベンテイガっぽい」。
ルク・ドンカーヴォルケ氏が(ヒュンダイに入る直前は)ベントレーにいたので仕方のない部分はありますが、ヒュンダイはベントレーのインテリアデザインチームも引き抜いているので、もともと「ベントレーっぽく仕上げたい」という意向を持っていたのかもしれません。

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ジェネシスGV80のインテリアはこうなっている

そしてこちらはジェネシスGV80のインテリアですが、やはりベントレーっぽいイメージもあり、上下でカラーが別れているところ、ステアリングホイールの色分け、そしてダイヤモンドステッチなどはやはりベントレー(よく見るとジェネシスのエンブレムもベントレーっぽいな・・・)。

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こちらはベントレー・ベンテイガのインテリア。

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この「ギザギザ(ナーリング加工)」もベントレーの特徴の一つですが(下の画像はベントレーではなくジェネシスGV80)、これまで再現しているとなると、やはり「狙ってやったんだろうな」というイメージも。

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なお、ジェネシスGV80の内装に冠する特徴は「14.5インチサイズのインフォテイメントシステム(手書き認証機能付き)」、0.002秒単位で測定を行い、ノイズと反対の位相を持つサウンドを放射する「ロードノイズ・アクティブノイズ・コントロール・システム」。

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今回発表されたのは「韓国仕様」のGV80で、搭載されるエンジンは3リッターV6ターボディーゼル(274馬力)、そしてトランスミッションは8速オートマティック。
韓国以外だと(いくつかの国で)2.5リッター4気筒ガソリンターボ(300馬力)、3.5リッターV6ガソリンターボ(375馬力)も用意されると言われます。
駆動方式は後輪駆動、4WDはオプション扱い、とのこと。

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