
| 多くの自動車メーカーが「電動化戦略」を見直す中、ジェネシスも計画を微調整 |
ジェネシスが次世代ハイブリッド&EREVを開発中
破竹の勢いにて成長を続ける韓国の高級車ブランドGenesis(ジェネシス)が今後のパフォーマンスモデルと電動化戦略を加速させています。
特に注目なのが、これまでのEVとは異なる走りと実用性を両立する新型ハイブリッドおよびEREV(エクステンデッドレンジEV)の開発で、パフォーマンスレンジの開発を統括するマネフレッド・ハラー氏は「すでにEREVのプロトタイプに試乗済み」と明かし、開発が順調に進んでいることを強調しています。
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ハイブリッドとEREVの違いは?ジェネシスが提案する“次世代の走り”
ジェネシスが開発中のEREVは、一般的なハイブリッドとは異なり、「普段はEVとして走行し、長距離ではエンジンが発電機としてサポートする」という新しい形の電動車です。
EREVのメリット
- 日常は完全EV走行
- 長距離移動時はエンジンで発電し安心のロングレンジを実現
- 高トルクによる滑らかな加速
- 電動車でもしっかり牽引可能(トレーラーなど)
- バッテリー容量が小さく収まり、重量・価格面で優位性が生じる
ハラー氏は、「EREVはEVの静粛性や高トルクといった魅力を持ちながら、サンフランシスコからラスベガスまでバッテリー残量を心配せずに走れる自由さを提供する」と語っています。
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GV60 マグマがジェネシス パフォーマンスブランドの第一弾に
ジェネシスはすでに(BMWの「M」やメルセデスAMGのような)パフォーマンスブランド『Magma(マグマ)』の立ち上げを発表しており、GV60 マグマががその第一弾モデルとなることも明らかに。
GV60 マグマは高性能な電動SUVとして登場予定で、今後ジェネシスのスポーツイメージを牽引していく重要なモデルになるということにも言及されています。
なお、このマグマからは様々なハイパフォーマンスカーが登場することが示唆されており、ル・マン24時間レースへと参戦するハイパーカーもまた、このマグマとの何らかの関連性が持たせられることになりそうですね。
Image:Genesis
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フラッグシップセダンG90にも新パワートレインを追加予定
このほか、最上級セダン「G90」にも、今後さらなるパワートレインのバリエーションが追加される計画も示され、ハラー氏は、「乗り心地の向上や最新デジタル技術の導入とともに、より幅広いパワートレインを検討している」と語り、ハイブリッドや電動化技術の強化を進めていることに触れています。
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次世代EVプラットフォームも開発中
さらにジェネシスは次世代EV専用プラットフォームも開発中。
この新プラットフォームでは、航続距離の大幅な向上や後輪駆動バイアスの高出力モーターを搭載予定だとされ、トルクベクタリング技術を進化させることで低速から高速まで俊敏な走りを実現するとしています。
ハラー氏は、「EVでは”重さ”は避けられないが、バッテリーやコンポーネントの配置を最適化することで、よりバランスの良いドライビングが可能になる」と説明しており、これはすでに「たとえ重量がどれだけ重くとも車体を軽快かつ機敏にさせることができる」とBMWによって立証されています。
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まとめ:ジェネシスの未来は“走りも実用性も楽しめる電動車”
ジェネシスは、ラグジュアリーだけでなく、走りと自由な移動体験を両立させた新しい時代のハイブリッド・電動車を提案しようとしており、GV60 マグマやEREVモデルは、今後のジェネシスブランドを大きく変える存在になるかもしれません。
さらにはル・マン24時間レースへの参戦など、ほかのプレミアムカーブランドとは異なる展開を見せており、「スポーツ性」が今後のジェネシスにおけるひとつのキーワードとなりそうですね。
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