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【元BMW幹部が指揮】ジェネシスが欧州市場を本気で獲りに来た。新任マネージングディレクターが語る次なる一手とは?

ジェネシス

| 韓国の高級車ブランド「ジェネシス」が元BMW幹部を欧州部門のトップに任命 |

今後はハイパフォーマンスモデル「マグマ」や新型ハイブリッドも欧州へと投入予定

ジェネシスが欧州市場におけるプレゼンスを高めるべく、BMW出身のピーター・クロンシュナブル氏を新たにマネージングディレクターに起用。

今後はモータースポーツ参戦、マグマ・パフォーマンスブランド展開、新ハイブリッド車投入など、本格的な拡大戦略に打って出る構えを見せています。

なお、ジェネシスはプレミアムカー市場において「神話」と形容される程の速度での成功を収めていますが、その成功の秘訣がこうした「経験豊富な外部の人材の起用」かと思われます。

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Image:Gensis

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元BMW幹部がジェネシスの欧州部門を指揮

クロンシュナブル氏は、これまでBMWにおいて複数の上級職を歴任し、2021年からは新興市場を担当する「市場開発および特別販売部門」の副社長を務めてきたという経歴を持っており、ジェネシスでは、ヒョンデ・モーター・ヨーロッパの社長兼CEOであり、暫定マネージングディレクターを務めていたグザヴィエ・マルティネ氏の後任としての就任がアナウンスされています。

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欧州での成功に向けた明確なビジョン

クロンシュナブル氏は就任に際して次のようにコメントし、「韓国と米国での勢い」を欧州へと持ち込むことに意欲を見せているようですね。

「ジェネシスは、強固な基盤、情熱的なチーム、そしてユニークな市場ポジションを持つ、非常にエキサイティングなブランドです。韓国と米国で築いてきた成功と需要を、欧州でも再現したいと思っています。
“マグマ”ブランドやハイブリッド車の展開、モータースポーツ活動、欧州での市場拡大といった取り組みを通じて、ジェネシスは次なる章へと進むことになります」

現在、ジェネシスはイギリス、ドイツ、スイスで販売を行っており、さらに今後はスペイン、フランス、イタリア、オランダへの進出も予定されているといい、欧州市場での存在感を着実に高めて来ることは間違いないものと見られています。

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ハイパフォーマンスブランド「マグマ」が欧州に上陸

ジェネシスは、ハイパフォーマンス部門「Genesis Magma(ジェネシス・マグマ)」の設立をすでに発表しており、その第一弾モデルは「GV60 マグマ」。

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Image:Genesis

これらは内燃機関への需要が残る市場向けの戦略的展開と見られ、ジェネシスは様々な需要を幅広く拾うべくラインアップを拡充しつつあることもわかります。

さらに同社はモータースポーツへの参戦も予定しており、「マグマ・レーシング・プログラム」という形でその意欲を明確にしていますが、ル・マン24時間レースでの活躍も期待され(さらにはヴィジョン・グランツーリスモも公開済み)、あらゆる方面においてプレゼンスの強化を狙っているようですね。

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Image:Genesis

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【まとめ】ジェネシスはドイツ御三家に勝てるのか?

今回の人事により、ジェネシスが欧州での成功に向けて「本気」であることが明らかになりましたが、ドイツ勢が築いてきた高級車市場に対し韓国ブランドがどこまで食い込めるのか、そしてレクサスを超えることができるのかに注目が集まります。

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参照:Genesis

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