| このクルマを乗りこなすのは難しそうだ |
ドンカーブート(Donkervoort)がその限定モデル、D8 GTO RSベア・ネイキッド・カーボンエディション最初の1台をデリバリーした、と公表。
ドンカーブート社の正式名称は「ドンカーブート・アウトモビーレンB.V.」となり、これはスパイカーと同じオランダの自動車メーカー(そう考えるとオランダは変態車が多いのかも)。
ドンカーブート(オフィシャルサイトはこちら)はもともとオランダにケータハム・セブンを輸入していたものの法規制の関係で輸入できなくなり、その規制(安全性)をクリアするために独自にセブンを改良したのがその由来。
ケータハムとのライセンス関係は不明ですが、さすがに現在は一つの自動車メーカーとして活動しているので、そのあたりはクリアしているものと思われます。
エンジンについてはフォードやコスワースなど様々なものを搭載してきた経緯があるものの、現在はアウディからの供給を受けており、この「D8 GTO」もアウディ製2.5リッターTFSI(ターボ)を搭載。
出力は380馬力、車体重量はわずか700キロということもあって0-100キロ加速は2.7秒(ポルシェ918スパイダー、マクラーレンP1よりも速い)、最高時速は270キロ。
トラクションコントロールやABSを持たない過激な車で、相当に運転は難しいと思われますが、2005年にはニュルブルクリンクでのコースレコード(7:18,01)を記録したこともある実力者で、愛好者も多いブランドでもあります。
なお、こういった過激なモデルを製造するメーカーはケータハムのほか、アリエル、KTM、ヴィーズマン、BACなどがあり、基本的にイギリスやドイツなど一部の国・文化圏に集中する傾向があるようですね。
日本だと「オートリーゼン」が輸入していたと記憶していますが、ホームページを見ると「取扱いメーカー」から消えているので、現在は日本には入っていないのかもしれません。
今回の限定シーズについてはその名称の通り「ベア(むきだし)」カーボンのボディが特徴となり、カウルやフェンダーはブルーカーボン(モンテカルロ・ブルー)で構成されることに(一部はクリアカーボン)。
価格は邦貨換算で2400万円くらい、とかなり高価な設定となっています。