幾つかのメーカーがフランクフルト・モーターショーをスキップする中、トヨタは数台の新型車、コンセプトカーを投入する模様。
おそらくその中でも目玉となるのは「C-HR Hy-Powerコンセプト」で、これはトヨタのヨーロピアン・デザインセンターによって開発されたもの。
今回フロントアンダーのみのティーザー画像が公開されていますが、グリル内部のカラーがレッドになっていますね(そのほかは変更があるようには見えない)。
なお、これは「C-HRのエモーショナルでパワフルなルックスを強調し、トヨタの将来的なハイブリッドにおけるラインアップを示唆するもの」としています。
なお、トヨタはこれまで「エコ」方面にのみハイブリッドを活用してきましたが、「ハイブリッドで出遅れたはずの」欧州自動車メーカーはハイブリッドをパフォーマンス向上のために使用するなど、「ビハインドをはねのけるための戦略」を採用。
具体的にはポルシェやメルセデス・ベンツ(ラ・フェラーリ、マクラーレンP1の例もあるが、あれは別格)がそれに該当し、これらはスポーツ性を向上させるためにハイブリッドシステムを用いていて、ポルシェだと「パナメーラ・ターボS E-ハイブリッド」がパフォーマンス面におけるパナメーラの「頂点」。
メルセデス・ベンツであればそのエレクトリックブランド「EQ」をAMGにも応用し、おそらく「AMG GTコンセプト」市販モデルはAMG史上最高出力をパフォーマンスを持つ可能性が大。
一方でトヨタは「LC500」においても「ハイブリッドモデル(LC500h)」は幾分マイルドな設定であり、「ハイブリッド=エコ」の域を出ておらず、おそらく今後登場するであろう「LC500h」においてもガソリンエンジンとなる見込みで、「ハイブリッドとパフォーマンスとの両立」とはかけ離れた状態に。
もしかするとトヨタはそれを危惧していて、今回の「C-HR Hy Powerコンセプト」でそれに対する回答を示すのかもしれませんが(ネーミングからなんとなくそう感じる)、これがどんな車であるのかは要注目、だと思います。
加えて「新型ランドクルーザー」のコンセプトモデルを展示すると報じられており、トヨタはこれについて「セグメント唯一のラダーフレームにキャビンを載せた構造」採用であることに触れ、「新型ランドクルーザーはどこへでも行くことができ、そして必ず帰ってこれる」と述べています。
ほかはヤリスGRMN(1.8リッターエンジン、205馬力)、オーリス”フリースタイル”が展示予定。