| これなら「所帯じみた」印象はない |
シトロエンがそのミニバン、「Berlingo Multispace(ベルランゴ・マルチスペース)」を発表。
1996年に登場した同名ミニバンの後継ということになりそうですが、実車はジュネーブ・モーターショーにて発表される、とのこと。
デザイン的にはC4カクタスで一気に「シトロエンのアイコン」と言えるまでに有名となったエアバンプを採用。
エアバンプ自体は今後採用されないという話もあったものの、やはりこれは継続されるようですね。
フランス車っぽいオシャレなミニバン
とにかく「遊び」「実用性」に特化した車のようで、「28箇所」もある収納スペースが自慢。
ちなみに欧州ではこのセグメントは非常に競合が多いとされ、シボレー・シティエクスプレス、ラム・プロマスター、フィアット・ドブロ、フォルクスワーゲン・キャディ、日産NV200、ルノー・カングーなどが存在。
そのほとんどは日本に未入荷なので実感が湧きませんが、意外や多くのメーカーがミニバン(といってもほぼ商用に近い)を投入しているようです。
ただ、今回のベルランゴ・マルチスペースは「商用」とはかけ離れたオシャレな内外装を持っており、かなりな競争力を発揮することになりそう。
プジョー・シトロエングループでは「シトロエン」を価格訴求力のあるブランド、「DS」をプレミアムブランドと位置づけているので、おそらくこのベルランゴも安価なプライシングがなされると思われますが、これが日本に入ってくるかどうかは今のところ不明。
日本は「ミニバン」の本場であり、その中で勝ち抜くのは容易ではないと思う反面、「ミニバンは世帯っぽい雰囲気がある」と思いながらも様々な事情にて他の選択ができない人々に受けるかもしれない、と思ったり。
つまりこのベルランゴは「消極的な選択肢」ではなく「積極的な選択肢」として選びたくなるミニバンになるのでは、とも考えています。
なおエンジンはガソリンとディーゼルで、出力は75-130馬力。
トランスミッションは8速ATが組み合わされます。
ボディタイプには「スタンダード」「ロングホイールベース」があり、前者は5人乗り、後者は7人乗りとなっていますが、かなり実用性が高そうですね。