| ブレンボが久しぶりにブレーキキャリパーの形状を変更 |
ブレンボがハイパフォーマンスカー向けに新型ブレーキキャリパーを発表。
ブレンボ曰く「革命的」だと表現していて、これは現在のブレーキキャリパーに比較して重量が一つあたり約400g軽くなり、「ウエイト・トゥ・スティフネス」、つまり軽さと強度とのバランス(パワーウエイトレシオのようなもの)においてはこれまでのキャリパーと同様、しかし8%軽量、とのこと。
今後はこの形状が主流に?
ブレンボはこの新型ブレーキキャリパーの設計にあたり45年にわたるモータースポーツの歴史と最新ソフトウエアを駆使して素材や強度を最適化したとのことですが、たしかに「見るからに軽そう」。
ピスントン周りの素材は大きく削ぎ落とされ、ブレーキライン周辺も肉抜きされ、さらにブレーキキャリパーの角も削られていることがわかりますが、相当に斬新な形状ではありますね。
現在ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ等各スポーツカー/スーパーカーメーカーがブレンボのブレーキを採用していますが、今後はこのブレーキキャリパーへと切り替わる可能性が大。
となると気になるのは「(”PORSCHE”、”Lamborghini”などブランドロゴが入る場所がない」ということ。
現在のブレンボ製ブレーキキャリパーはこんな感じで、その側面に大きくブランドロゴが入ることに。
形状そのものも「新型」キャリパーと比較すると随分異なることがわかりますね。
なお現在APやアルコンなどハイパフォーマンスブレーキメーカーは多数あるものの、やはりその形状はブレンボとよく似ており(どのメーカーがこの形状を始めたのかは不明)、しかしブレンボ以外どのメーカーも「ブレーキキャリパーの形に革命を起こさなかった」のは不思議なところで、そして「一番に革命を起こした」のがブレンボであったところを見ても、やはりブレンボはブレーキメーカーの中でもっとも優れている、と考えて良さそうです。