| フォードが自動車工場での作業用に強化外骨格スーツを導入 |
フォードが、自動車の組立工場内にて、従業員を怪我から守るために「強化外骨格スーツ」を導入した、と発表。
これは「EksoVest」と呼ばれるもので、ミシガンとフラットロック工場にて導入済み(外骨格=エクソスケルトン)。
自動車の製造を行うのは非常にキツい仕事で、重いものを持ち上げたり、しゃがんだまま、そして上を向いての作業など「無理な」姿勢を強いられるのことがしばしば。
こういった状況では背中や腰を傷めることになりかねず、そういった事態を防ぐため、今回の試みに繋がったようですね。
片腕で6キロまでの工具を支えることができる
今回のEksoVest(エクソベスト)についてはフォード、そしてエクソ・バイオニック社との共同開発とのことですが、片腕で6キロの重量を支えることができ、上を向いて電動工具を使用するときなどに工員の負担を低減できる、としています。
対応できる身長は158センチから194センチまでで、実際にこれを着用した工員からは「これを着用しないともう作業する気がしないね」と評判は上々。
現在フォードは7つの国で15の工場を持っていますが、今後はすべての工場でこれを導入する、としています。
なお、先日ホンダは「アシモ(ASIMO)」の開発中止を発表しましたが、ホンダもこういったジャンルに進出すればよかったのになあ、と思うと非常に残念(歩行支援デバイスなどは開発していましたが)。
ちなみにほかにも強化外骨格スーツを導入している自動車メーカーは、報じられる範囲だと「BMW」と「アウディ」。
BMWのスーツも今回のフォードと同じ「エクソ・バイオニクス社」との共同開発ですが、こちらは「中腰での作業用」。
このBMWの「下半身用」に今回フォードが公開した「上半身用」を合体させれば、映画「エリジウム」に登場し、マット・デイモンとシャールト・コプリーの装着した、「アレ」が再現できそうだと考えられ、ちょっと心躍ります(これは川崎重工製という設定)。
ぼくはSF映画が大好きで、とくにこういった強化外骨格系には目がなく、「エイリアン2」のローダー、「アバター」のパワードスーツ、「スターシップ・トゥルーパーズ」のやはりパワードスーツ(パワードスーツという概念は、この原作”宇宙の戦士”/ロバート・A・ ハインライン著で初めて登場したとされる)、「第9地区」のエクソスーツあたりはどこか作ってくれないか、と考えるところです。