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ポルシェ「タイカンの製造工場は環境負荷ゼロを目指す」。60億ユーロを投資、1200人を増員してもう後に引けない状態

2018/10/25

ポルシェ

| ポルシェ・タイカンの製造工場は”かつてない雇用”を創出 |

 

ポルシェがタイカンの生産について情報を一部公開。
生産自体は「もうじき」開始とのことですが、工場への投資額は60億ユーロを超え、1200人を新たに雇用した、とのこと。

さらにこの工場は環境に対する影響を「ゼロ」にすることが目的だとされ、工場内を走る車はすべて「ドライバーレス」。
にもかかわらずタイカンの工場はポルシェ史上最も多くの雇用を創出しているようですね。

もう後に引くことはできない

なお、電気自動車は通常のガソリン車が持つようなエンジン、トランスミッション、排気系、燃料系といったパーツを持たず、そのためにパーツ構成が60%ほど少なく、組み立てにかかる手間も同様に少ない、とされています。

ちなみにタイカンに積まれるバッテリーは現段階で考えうるどの自動車用バッテリーよりも密度が高いとされ、4分の充電で100キロ走行分のチャージが可能、とのこと(もちろん専用の高圧充電器が必要)。

このバッテリーをこの工場で作るのかどうかは不明ですが、ここで作るとなるとやはりこれくらいの人員が必要だとは思われますし、もしバッテリーは他(サプライヤー)で作るとなると、この工場での人員や設備は現段階では「余剰」かもしれず、となると早々に「第二弾、第三弾」のEVを投入する計画を持っているのかもしれません。

なお、ポルシェは以前にパナメーラ・ターボS Eハイブリッドが予想よりも「売れた」際にサプライヤーからのバッテリー納入が間に合わないともコメントしていたので、やはりバッテリーは外部から供給を受けるのかもしれない、とも思います。

ちなみにポルシェはリマックとの提携も発表(株式を購入している)しており、バッテリー技術はリマックが持っているものを活用するのかもしれませんね。

いずれにせよですが、ポルシェはもうエレクトリック化に向けて「後に引けない」ところまで来ており、ということは「タイカンがコケると非常に危ない」。
ポルシェがタイカンが予想通り売れない可能性があることを想定してリスクヘッジを行なっているのか、それとも「不退転」つまり何があってもタイカン、そしてその後のエレクトリック計画を成功させるつもりでいるのかは不明ですが、とにかくここで失敗してしまうと大きく予定が狂うことになり、それは911や718ボクスター/ケイマンといったスポーツカーレンジにも大きな影響が出そうですね。

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