| マクラーレン・ヴィジョンGTコンセプトが現実に |
マクラーレンは新型ハイパーカー「BC-03」を製造するとウワサされていますが、これは限定台数での市販モデルではなく、特定顧客のためのワンオフモデルである、とマクラーレンが明言。
BCは「ビスポーク・コミッション(Bespoke Commission)」つまりオーダーメイドを表していますが、「03」はそのオーダーメイドの3番目、ということになるようで、つまりこの前にもワンオフモデルが二台が存在したということになりますね(そのうち一台には、リアにホイールカバーのついた、ワゴン風のワンオフモデルが含まれるのかどうかは不明)。
スペックはより現実的に?
今回のBC-03について判明していることは少なく、しかしマクラーレンが発表したコンセプトカー「マクラーレン・ヴィジョンGTコンセプト(Vision GT concept)」同様の外観を持つ、と言われています。
このヴィジョンGTコンセプトは「ハイブリッド」で、当初の設定ではマクラーレン720Sの4リッターV8ツインターボに加えてフロントホイール左右に独立したモーターが一つづつ与えられ、システム合計で1150馬力を発生、というもの。
ただし今回生産される「BC-03」についてはハイブリッドではない可能性もあると思われ、というのもヴィジョンGTコンセプトは”2030年のマクラーレン”という設定で、未来に実現するであろう技術を採用している、という前提であるため。
同様にバイクのような、”頭を前にして寝そべるような”ドライビングポジションも見送らることになりそうですね。
BC-03はもちろんマクラーレンのカスタム車両製作部門である「MSO=マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ」によって製作されることになりますが、そのコストは数億円、もしかすると10億円を超える可能性もありそう(ロールスロイスのワンオフモデル、スウェプテイルは15億円を超えており、そしてBC-03のカスタム度合いはそれよりも高そう)。
一般的にコンセプトカーは本来そのブランドの方向性や「未来」を示すものですが、最近では発表されたコンセプトカーを販売するケースがいくつかあり、ブガッティは「ヴィジョン・グランツーリスモ」を、ランボルギーニは「アステリオン」をそれぞれ販売しています。
そして今回はマクラーレンがヴィジョンGTコンセプトを販売(新しく作るという意味では、ランボルギーニやブガッティとは意味合いが異なる)するということになり、最近のコンセプトカーはそのブランドの方向性を示すとともに「富豪に向けたワンオフモデル」といった意味合いもありそうで、一台当たり10億円くらいで売れるのであれば、かなり「割のいいビジネス」と言えるのかもしれませんね。