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BMW「M部門」が誕生する前の知られざるM、”530MLE”が発見される!製造当時のメンバーが集結しレストア開始

2018/12/26

最初のMモデル、「M1」登場の2年前に製造された”知られざる”M

アフリカにて、非常に希少なBMW 「530MLE」が発見され、レストアされてその栄光を取り戻すことに。
この530MLEは「Motorsports Limited Edition」の略で、E12世代の5シリーズがレース(南アフリカで開催された、”モディファイド・プロダクション・レーシングシリーズ)”に参加するにあたり、アフリカ市場限定で製造されたホモロゲーション取得用モデル。

製造されたのは200数十台のみ、ボディカラーは全てホワイト

「530MLE」が製造されたのは1976-1977年で、1976年にタイプ1として100台ほど、1977年にタイプ2として117台が製造された、とのこと。

なお、この時代にはまだ「M」モデルは存在せず、最初のMモデルである「M1」が誕生するのはその2年後の1979年。
しかしこの530MLEはBMWのレーシング部門で製造されたという背景から「公式なMモデルではないが、実質的には最初のMモデル」としてマニアに知られていたようですね。

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▲こちらはレストア前の姿

エンジンは3リッター6気筒とノーマルと同じではあるものの、ノーマルの175馬力から200馬力にまで出力が向上しており、0-100キロ加速は9.3秒、最高速度は時速208キロというスペック。

これら530MLEはボディパーツの多くがスチールからアルミニウム製へと置き換えられ、軽量化のためにレース以外に不要なパーツが取り外されるほか、ペダルなどあちこちのパーツににドリルにて肉抜きが施されるなど、かなりスパルタンなモデルであり、まさに「M」と呼ぶにふさわしいシリーズだと言えそうです。

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▲当時の姿はこちら

全ての車両はモータースポーツ参加を前提としているためにボディカラーはホワイトにペイントされた上で「Mモータースポーツ」ストライプが入り、フロントスポイラー、リアウイング、オーバーフェンダー、軽量ホイールを装着。

今回BMWアフリカがレストアしたのはシャシーナンバー770100で、これは「100台目の530MLE」となり、さらにレストアにあたっては当時この530MLEを製造した従業員を集めたとのことで、これはなかなかに面白いチャレンジでもありますね。

BMWはそのストーリーを動画でも公開

BMWはこの「知られざる」Mモデル、530MLEをレストアする過程を動画にて公開する予定。
まずは今回発見された530MLEの現状を確認する「Serial Number: 770100」から始まっています。

現在では当時納車されたレーシングチームはでは判明しているものの、その後の足取りについては語られておらず、追い追い明かされることになるのかもしれませんね。

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