その外観も「蒸気機関車風」にカスタム
アメリカはペンシルバニア州を拠点とする会社、Loco Haukがなんとジープを「蒸気エンジン」にコンバートした車両を販売中。
このジープ自体は見た通りの6輪で、V4スチームエンジンを搭載し、トランスミッションは6速、駆動方式は”6”WD。
車体後部には55ガロンのウォータータンクを備え、時速48〜56キロの速度で最大2.4キロまで走行が可能とのこと。
「蒸気」というからには石炭を燃やしているのかと思われますが、車体後部の蒸気機関から発する黒煙、そしてそこで発生した蒸気をフロントへと導く過程でぶシューと漏れる(意図的に演出として漏らしている?)蒸気は雰囲気満点。
フロントにはウインチやフックが装着され、さらにタイヤは巨大なオフロード用に。
残念ながら蒸気機関は博物館行き
なお、販売にあたっては蒸気エンジンは取り外され、「スチーム博物館」へと寄贈されたそうですが、残る車体、つまりフレームや6輪分のサスペンションやタイヤ、トランスミッション、ボディ等は「そのまま」残っている、とのこと。
ジープブランドを擁するFCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)は自社の車向けにパーツを販売するブランド「MOPER(モパー)」を持っているので、モパーからエンジンそのものを入手し、周辺パーツも手に入れることができれば、この「6輪ジープ」を走らせることが可能になりそう。
このジープが作られた目的自体は不明ですが、実によくできており、ボディカラー含めて見た目が「蒸気機関車」。
リベットも車体に打たれており、これも蒸気機関車っぽい雰囲気を強調しているところでもありますね。
6輪カスタムはにわかに人気
なお、こういった6輪化カスタムの人気は高く、過去にも様々なチューナーがここへ参入。
6輪の本家といえばメルセデス・ベンツAMG G63 6x6ですが(メルセデス・ベンツがこういったクルマをつくった、ということがそもそも驚き)、最近だと内装カスタムで有名な「カーレックス」が別部門にてメルセデス・ベンツXクラスを6輪化。
「ヴェノムF4」で世界最高速に挑戦するとしているヘネシーも、フォードF-150を6輪化するというカスタムを公開していますね。
VIA:Motor1