BMWのラインアップはもはや意味不明に
現在各自動車メーカーともラインアップが急激に拡大していますが、その最たる例がBMW。
かつては3、5、7シリーズだったものが「1」や「2」が増え、「3」」から「4」が分離し、隙間を埋める「6」「8」も登場。
さらにはSUVとして別に「X」モデルが存在しています。
ここまではまだ「理解しやすい」のですが、たとえば2シリーズにはセダンボディのほか「クーペ」「コンバーチブル」「アクティブツアラー」「グランツアラー」が存在し、3シリーズは「セダン」「ツーリング」「グランツーリスモ」、4シリーズには「クーペ」「コンバーチブル」「グランクーペ」が存在。
もともとの「3=セダン「4=クーペ」という基準が曖昧に
BMWは「奇数がセダン」「偶数がクーペ」という大まかな分類があるものの、「3シリーズ・グランツーリスモ」「4シリーズ・グランクーペ」だと「両方とも5ドアのクーペスタイルセダン」なのでその境界線は非常に曖昧(正直、見分けはつかない)。
おそらく3シリーズ・グランツーリスモは「3シリーズ・セダンの荷室容量を拡大したモデル」で、4シリーズ・グランクーペは「4シリーズの4ドアサルーン」という定義だと認識していますが、いずれにせよ種類多すぎ。
さらには「M Sport」「M+数字1桁」「M+数字2もしくは3桁」が存在し、今後は「M+数字1桁+CS(もしくはCSL)」も登場することになるので、モデルとグレードを含めると「異常な数」になりそうです。
BMWもそのラインアップの複雑さを認める
面白いのはBMW自身もこのラインアップの複雑怪奇さについては自覚があるようで、BMW U.S.のプロダクト・プランニング部門代表であるラルフ・マーラー氏は「ちょっと複雑かもしれない」とカーメディア、AutoGuideに語っています。
そしてさらに面白いのは「それでもBMWの顧客は混乱していない」と補足していること。
ぼくとしてはまちがいなく消費者が混乱していると思うのですが(すくなくともぼくは理解が追いつかない)、新しく発表された8シリーズも「クーペ」に加えて「カブリオレ」「グランクーペ」が投入されることが確定しており、BMWはラインナップ拡大については「手を緩める気はなさそう」に思えます。
Source: AutoGuide.com