専用エアロパーツや装備が盛りだくさん。ゴルフ7有終の美を飾るファイナルバージョン
フォルクスワーゲンがゴルフの新バリエーションとして「ゴルフGTI TCR」を発表。
これはツーリングカーレースにおけるひとつのシリーズ「TCR」に参戦するゴルフGTIにインスパイアされたモデルとなります。
位置づけとしては「ゴルフGTI」と「ゴルフR」との中間というポジションで、エンジンはそれらと同様に2リッター4気筒ターボを採用。
出力は290馬力で、これはゴルフGTIよりも45馬力多く、ゴルフRに比較してわずかに20馬力低いだけ、という数字です。
加速性能もゴルフGTIとゴルフRとの中間
トランスミッションは7速デュアルクラッチ(DSG)を採用し、駆動輪はゴルフGTIと同じく前輪のみ。
0-100キロ加速は5.6秒、そして最高速度は260km/hに。
なお、ゴルフRの0-100キロ加速は4.6秒、ゴルフGTIのそれは6.4秒なので、加速性能的にもまさに「ゴルフGTIとゴルフRとの中間」ですね。
専用装備としてはフロントスプリッター、サイドシルエクステンション、ルーフスポイラー、リアディフューザーが挙げられ、その他には18インチホイール、ブラック仕上げのドアミラー、LEDヘッドライト、デフロック、ドリル仕上げ(穴あき)ブレーキディスクが与えられている、とのこと。
オプションとしてはサイドのハニカム状グラフィック(グロスブラックのボディカラーにマット仕上げのグラフィックだとかなりイケてそう)、ブラックルーフ、カーボン製ドアミラー、DCCアダプティブサスペンション、19インチホイールが用意される模様。
インテリアだと、ドアを開けたときに「TCR」ロゴがプロジェクターにて投影されるほか、マイクロファイバーとファブリックとのコンビを持つスポーツシート(チェックとストライプとのコンビが新しい)、専用デザインのスポーツステアリングホイールがゴルフGTI TCRの専用装備だとアナウンスされています。
すでにドイツ本国では受注が開始されているそうですが、日本への導入は未定。
価格については38,950ユーロに設定され、これもゴルフR(41,175ユーロ)とゴルフGTI(33,625ユーロ)との中間。
この「ゴルフGTI TCR」は以前に発表されたコンセプトカーの市販モデルとなりますが、コンセプトカーに装着されていたアクラポヴィッチ製マフラーが標準装備されているのか、もしくはオプションで設定されているのかは不明。
もしアクラポヴィッチ製マフラーが装着されなくとも、この出力と装備であれば確実に「ニュルブルクリンクFF最速」タイムを叩き出せると思われ、そのチャレンジも期待されるところですね。
ゴルフはもうじきモデルチェンジ
なお、ゴルフはそろそろモデルチェンジの時期を迎えており、2019年6月から新型ゴルフが生産開始される予定。
現行ゴルフ7は「モデルチェンジの必要はないんじゃないか」というほどの高い完成度を持つものの、もちろん新型ゴルフ8は現行モデルを大きく超えるパフォーマンスを誇ることになりそうですね。
VIA:Volkswagen