内外装が特別仕様に。WRブルーが6台、ブラックは2台のみ
スペインにて、スバルWRX STIの販売が終了することとなり、限定モデルとして「ファイナルエディション」が登場。
そしてこの限定モデルは生産わずか8台のみという入手難易度の高いモデルとなっており、そのうち6台のボディカラーはWRブルーパール、2台はクリスタルブラックシリカ。
ホイールは両方のボディカラーともに「スバルがWRCに参戦していた黄金時代」を彷彿とさせるゴールド、そしてブレーキキャリパーはシルバー仕上げとなっています。
ずらりと並ぶとまさに壮観
この「WRX STIファイナル・エディション」について、相当に熱いスバル愛を持った人々が企画したんだろうなということが伝わってきますが、ここでその内容を見てみましょう。
まず、外観上の(通常モデルとの)相違点は大きなフロントスプリッター。
そしてチェリーレッドのフロントグリルトリム(下半分だけなのが渋い)も専用装備。
ナンバープレートには「WRX STI FINAL EDITION」の文字があり、これは購入時に(ディーラー側ではほかに使うこともなさそうなので)オマケとして付けてくれると嬉しいところですね。
クローム仕上げのエキゾーストパイプもこの「WRX STIファイナルエディション」専用装備。
SUBARU WRX STIファイナル・エディションのインテリアはこうなっている
WRX STIファイナルエディションのインテリアにもいくつか特別装備が見られ、ステアリングホイールはアルカンターラ巻きに、そしてエンジンスターターボタンは「レッド」。
フロアマットにも(わかりにくいですが)レッドのトリム。
センターコンソールにはシリアルナンバー入り。
1から8までのナンバーが刻まれることになり、これは激しい争奪戦になりそうですね。
なお、各車両には、このナンバーに対応した番号の入るキーホルダーが付属しています。
そのほか標準装備としてはキーレススタート、7インチタッチスクリーン式インフォテイメントシステム、ハーマンカードン製9スピーカーサウンドシステム、リアビューカメラ、ブラインドスポットモニター、レインセンサー付きワイパー、オートマティックヘッドライトなど。
走行性能については標準モデルと変わりなく、エンジンは2.5リッターターボの「EJ25(海外仕様は日本仕様のEJ20ではない)」、出力は300馬力、トランスミッションは6速マニュアルのみ。
このスバルWRX STIファイナル・エディションの価格は邦貨換算にて720万円ほど。
なお、日本でのWRX STI タイプSの価格は406万円なので、今回の限定モデルはかなり高価ということになりますが、仕様変更によってここまで価格が上昇するとは考えにくく、関税(EUは10%)+付加価値税のようなものが大きく影響していると思われます。※日本だと「S206」でも626万円
販売終了の理由は不明であるものの、WLTPもしくはユーロ7の規制に関する影響かもしれませんね。
スバルは各国にてこまめに限定モデルを発売しており、かつ仕様も多種多様(単にボディカラーを変えたり、装備を追加したりといったレベルを超えている)。
おそらくは現地ディーラーの裁量を大きく認めているのだと思いますが、こういった「ご当地仕様」が多いのもスバル人気を支える一つの理由なのかもしれません。
なお、過去には「348馬力」を誇る、WRX STI史上最強の限定モデル(アフリカ)が発売されたことも。
アメリカでは341馬力の「S209」が発売されていますね。