| レースの様子はトヨタがYoutubeにて配信予定 |
トヨタは今年3月のジュネーブ・モーターショーにて「スープラGT4コンセプト」を発表。
これはFIAの定める「GT4クラス」の規定に適合したレーシングカーとなりますが、この段階ではその名が示すとおり、”コンセプト”。
ただし今回トヨタは”コンセプト”ではなく実際にレースに出場するレーシングカーとして「GRスープラ」を発表し、加えてニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するとアナウンスしています。
参戦するスープラのスペックは現段階では非公開
今回ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するGRスープラの詳細については公開されていませんが、「GRスープラGT4コンセプト」だと、 全長4460ミリ、全幅1855ミリ、全高1250ミリ、そしてエンジンは3リッター直6ターボ 。
「軽量」「低重心」「高剛性」を誇るほか、当然ながらそしてレースに必要なスペックを持つロールケージ、サスペンション、ブレーキ、リアウイングを装備しています。
車体の開発は、欧州におけるトヨタのモータースポーツ拠点「Toyota Motorsport GmbH」にて行われたとされ、その戦闘力には期待がかかるところ。 ※トヨタはこれまで、Gazoo Racing公式サイトにて、参戦するレーシングカーを紹介してきた
なお、欧州と日本ではレースに対する考え方が異なるようで、欧州では「耐久レース」での勝利が非常に重要視されると言われ、一方で日本(とアメリカ)では「スプリント」。
耐久レースはたった一日の決勝レースのために「1年かけて」準備することになりますが、その計画力や、レース中でもその戦略、もちろん車体の性能が試されるという性質を持っており、そういった中で手中に収める勝利こそが価値あるものだ、と考えられているのかもしれませんね。
トヨタはGRスープラのほか、レクサスLCでも継続参戦
なお、トヨタは昨年に続いて「レクサスLC」を今年もニュルブルクリンク24時間耐久レースにて走らせることに。
なお、昨年のレクサスLCは「完走はしたものの」結果を残せないままに終わり、今年は万全の準備と体制にてリベンジに臨むようですね。
今回チャレンジを行うレクサスLC(SP-PROクラス)はゼッケン56、GRスープラ(SP8T)はゼッケン90。
レクサスLCのドライバーは土屋 武士、蒲生 尚弥、松井 孝允、中山 雄一の4名で、GRスープラのドライバーは 佐々木 雅弘、ウヴェ・クリーン、ヘルフィ・ダーネンス、矢吹 久。
決勝は6月23日、その様子はJ SPORTS、そしてTOYOTA GAZOO Racing公式サイト内のYouTube Liveにて配信される、とのこと。
トヨタからのコメントは下記の通り。
ニュル24時間レースは、1周約25km、高低差300m、170を超えるコーナーを持つコースを24時間走り続けるという過酷なレース。「もっといいクルマづくりのために、人とクルマを鍛える」ことを目的に2007年から継続参戦しており、TOYOTA GAZOO Racingの活動の原点です。この過酷な環境下で鍛えられた当社社員の経験が今後の車両開発に活かされ、更に、参戦車両には今後の市販化を見据えた部品や先行技術を投入し、実戦の場で鍛えます。
VIA:TOYOTA