| これを市販車と認めるのは難しいが、とにかく速いのはわかった |
ジャガーは以前に「XE SVプロジェクト8」にて”ニュルブルクリンク最速セダン”の称号を獲得していますが、今回は自身の持つ記録である7:21.23をさらに短縮する7:18.361を記録。
車両は「ノーマル」のままではあるものの、オプションの「トラックパック」「ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2」タイヤを装着し、ドライブモードを「トラック」に入れ、さらにはフロントスポイラーとリアスポイラーの角度を”最大のダウンフォースが得られる”角度に調整してのアタックです。※その分最高速は伸びないが、ニュルではいかにダウンフォースが重要なのかがわかる
ジャガーXE SVプロジェクト8はこんなクルマ
なお、ジャガーXE SVプロジェクト8はこう見えても「れっきとした市販車」。
XEをベースに、ジャガーのカスタム車制作部門「SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)」が300台限定にて製造したもので、すでに全数完売済み、そして納車は今年中に完了予定だと報じられています。
ジャガーXE SVプロジェクト8のエンジンは5リッターV8スーパーチャージド(600馬力)、これに8速ATを組み合わせて駆動方式は4WD、0-100キロ加速は3.3秒、最高速度はじつに時速321キロに達します(価格は2250万円)。
出力向上に加えて軽量化、剛性アップが施され、「4ドアセダン」なのにリアシートがない2シーターというクルマで、さすがにこれは「市販車」とはいえども反則なんじゃないかと思うことも(アメリカ市場向けだけは4シーター)。
なお、この過激なルックスはちょっと、という人向けにリアウイングを省き、「地味な」外観に変更した「ジャガーXE SVプロジェクト8”ツーリング”」も存在し、こちらはわずか15台のみの限定販売となっています。
世界限定15台!ニュル最速セダン「ジャガーXE XVプロジェクト8」の外観を地味にした「ツーリング」登場。価格は2000万円オーバーか
ニュルブルクリンクを走る「4ドア」のタイムはこうなっている
今回、ジャガーXE SVプロジェクト8がニュルブルクリンクにて更新したタイム「7:18.361」は「総合24位」くらい。
991.2世代のポルシェ911ターボSの7:17.00に遅れを取るものの、シボレー・コルベットZR1(7:19.63)よりも速いタイム。
もちろん、ジャガーの主張通り「市販されているセダンの中では最速」で、このほかに4ドアだとメルセデスAMG GT 63S(7:25.41)、アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ(7:32.00)、BMW M5コンペティション(7:35.00)、といったところ。
これらのタイムを見ると、いかに今回のジャガーXE SVプロジェクト8のタイムが「ずば抜けているか」がわかりますね。