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ブガッティ「いかに要望があろうとも、いくら金を積まれても、顧客からのワンオフモデル制作依頼はお断りする」。その理由とは?

2019/09/14

| あくまでもブガッティは、ブガッティ自身が考えたモチーフでしか限定モデルを作らない |

ブガッティはつい先日、10台のみ限定の「チェントディエチ」を発表し、その前にはワンオフの「ラ・ヴォワチュール・ノワール」も公開しています。

こういった限定モデルは10億円〜17億円くらいで販売され、制作の手間はかかるといえどもブガッティにとっては大きな利益を生むのものと思われます。

よって、今後ブガッティがこういった「少量生産限定ビジネスを拡大」するのかと思いきや、ブガッティの答えは「NO」。

ブガッティの限定モデルはブガッティが「どんなものを作るかを決めるべき」であり、それを決めるのは顧客ではない、としています。

フェラーリにとってワンオフ/フューオフは「救いの手」

なお、こういったワンオフもしくはフューオフビジネスは現在プレミアムカーメーカーにとっては大きなビジネスの柱になりつつあります。
やはり有名なのはフェラーリですが、フェラーリは業績を伸ばす必要があるものの、希少性を保つために「販売台数を大きく伸ばすことができない」というジレンマを抱えているわけですね。

そこで利益に貢献するのが「ワンオフ」「フューオフ」で、これは場合によっては「1台だけで、(F8トリブートのような)通常ラインナップ10台分の利益」が得られることも。

最近だとP80/Cがワンオフ、モンツァSP1/SP2がフューオフに該当し、やはり相当な利益をフェラーリにもたらすものと思われます。
なおmワンオフモデルの制作スケジュールはずっと先まで詰まっていて、現時点で「5年待ち」だとされていますね。

ロールスロイスもワンオフビジネスに活路を見出す

そしてロールスロイスは、ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールが登場するまで「自動車史上最高額の」クルマとなる”スウェプテイル(15億円)”を顧客の要望によりワンオフで製作していますが、これが思ったよりも利益を稼いだようで、今後こういったワンオフモデルを積極的に作ってゆく、とコメント。

ロールスロイスはポンポン売れるたぐいのクルマではないものの、反面そのオーナーは「自分専用の仕様であれば、1台あたりにもっとお金をつぎ込める」余裕を持っている可能性が高く、これもまたワンオフビジネスに向いているブランドでもありますね。

マクラーレン、アストンマーティンもワンオフ/フューオフビジネスへ

そしてマクラーレン、アストンマーティンもフェラーリやロールスロイスと同様の事情を持っており、「富裕層向けに」その顧客のためだけにワンオフを、そしてコレクション価値の高いフューオフをリリースしてゆく意向。

とくにアストンマーティンは「ザガート」とのコラボシリーズの他、「ヴァルカン」「ヴァルキリー」といったフューオフをリリースしていますね。

ブガッティは売る顧客を選ぶ

なお、ブガッティはそのクルマを販売する顧客を選ぶことで知られ、それは金銭的な余裕のみならず社会的地位など複数の要素を考慮する、と言われます。
フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンについても「限定モデルでは」販売する顧客を選ぶものの、通常ラインナップも含めて「すべての」クルマを選ばれた人にしか売らないという自動車メーカーは非常に稀。

よって、ブガッティはたとえ顧客からお金を積まれようともワンオフモデルの製作を引き受ける気はなく、そしてブランドイメージ維持のため、「ブガッティが認めた」モチーフでしか限定モデルを製作しないという意味においても顧客からの提案には「NO」を貫くようですね。

VIA: Autocar

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