| BMWは我々の想像を遥かに超えたデザインを出してくる |
「悪夢が現実になった」
まさにそういったコンセプトカー、BMW コンセプト4がフランクフルト・モーターショーにて公開(念を押しておきますが、これは第三者作成のレンダリングではなくBMW公式)。
今年はとにかくBMWの巨大なキドニーグリルに驚かされた年で、新型7シリーズにX7といったモデルにその傾向が顕著。
そしてBMWは「大きなモデルには、その存在感を示すためにより大きなグリルが必要なのだ」とコメントしており、スポーツモデルには横長の、比較的小さな(それでも大きい)キドニーグリルを採用してきたわけですね。
そして今回BMWが公開した「コンセプト4」は時期4シリーズ、M3、M4を示唆するもので、見ての通り(これまでの傾向を無視した)縦方向に巨大なキドニーグリルを持っています。
なお、コンセプト4を語る前にちょっと時計の針を巻き戻す必要があり、まずは今年の5月に巨大なキドニーグリルが偽装の下に隠されているように見える新型BMW M3のプロトタイプが目撃に。
その後すかさず公開されたのがこれをもとに予想した新型M3のレンダリング(これはBMW公式ではない)。
こういったレンダリングは同時期にいくつかのアーティストから何枚か公開されているものの、おそらく作成した人たちも「まさかこうはならないだろう」と思いながらこういった予想レンダリングを作ったと思うんですよね。
ところが現実はそう甘くなかった
そして今回BMWが公開したコンセプト4がこれ(しつこいようだが、これは公式)。
完全にレンダリングを超える大きさを持っており、予想CGを作成したアーティストもびっくりの巨大なキドニーグリルが確認できます。
BMWは7シリーズやX7で採用した巨大グリルについてかなりの批判を浴びており、デザイナーは「傷ついてる」という見解を発表していたものの、傷つきながらも「巨大なキドニーグリルをやめる気はなかった」どころか、さらに大きなキドニーグリルで反撃に出てきた、ということになりますね。
このままM3やM4、4シリーズが登場する可能性は高い
なお、最近のBMWは、新車発表前に「コンセプト・ナントカ」というコンセプトカーを発表することがあり、たとえばコンセプトZ4やコンセプトM8など。
そしてその1年後辺りに「そのデザインを踏襲した市販車」を発売するのが通例となっています。
たとえばコンセプトZ4はこちら。
そしてこちらは市販モデルのZ4。
ほかのモデルにおいてもコンセプトモデルと市販モデルとの共通性が高く、よって今回のコンセプト4も、この雰囲気を残したまま「4シリーズ」として発表される可能性が高い、と考えています。
コンセプト4は過去へのオマージュ
BMWは今回のコンセプト4について、過去の328や3.0CSiにインスパイアされたものだと説明。
ただ、328も3.0CSiもこんなに大きなキドニーグリルを持たず、よってこの声明には戸惑いを隠せません。
さらにBMWは「コンセプト4は次期4シリーズを表現するものだ」と述べており、ぼくらとしては、これを現実として受け止めるよりほかは無さそうです。
なお、フロントバンパーのエアインテーク、リアバンパーのアンダー部、テールランプ等は現行BMW各モデルに採用されるデザインと共通するテイストを持っており、これらは現実味を感じるところですね。
リアバンパーサイドのスリット、テールパイプ内の「凸」状の盛り上がりも現行BMW、とくにZ4に近いようです。
テールランプは3D形状、そしてBMWのプロペラマーク入り。
ドアミラーは「カメラ」ではないようですが、かなり小ぶりで実用性に乏しく、ここは市販時にコンベンショナルなミラーに置き換えられることになりそうですね。
VIA:BMW