| 新型ヤリスはその基本性能を先代から大幅アップ。GRモデルはさらに高い戦闘力を誇りそうだ |
トヨタ・ヨーロッパが「ヤリスGR」のティーザー画像を公開。
日本国内ではこれまでの「ヴィッツ」から世界共通の「ヤリス」に名を変えて発表されたところですが、この「ヤリス」について、北米モデルはマツダ2(旧デミオ)のOEM、しかし日本と欧州ではTNGA思想にて設計されたプラットフォームを持つ別モデルとなります。
そして日本仕様のヤリスに採用されるプラットフォームは軽量、高剛性、低重心と三拍子揃い、従来型に比較して50キロの軽量化に成功。
加えて捻り剛性は30%以上強化、重心は15ミリダウンだと紹介されており、高いポテンシャルが与えられています。
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トヨタにとってヤリスは「販売台数」以上に重要な意味を持つ
そして新型ヤリスになぜトヨタがそこまで力を入れているのかということですが、これは「WRCに参戦するベース車だから」。
トヨタはGAZOO Racingを通じてこれまでヤリスにてWRCに参戦し、今後もそれは続くと思われ、そして規則によって改造範囲が制限される以上、ベースとなるクルマのポテンシャルをいかに高くするかが勝敗を分けるといっても過言ではありません。
トヨタが今回公開したのは「ヤリスGR」のティーザー画像で、これは「ヴィッツGR」の後継モデルに相当するロードカー。
発表自体は11月17日のラリー・オーストリア開催に合わせて行われる、とされています。
現時点ではスペック等公開されておらず、例の「軍艦モチーフ」のカモフラージュシートを身にまとった状態の画像が公開されたのみで、しかしヴィッツGR同様に前後バンパー含む専用エアロパーツやホイールが装備され、補強パーツによる車体剛性アップ、サスペンションやブレーキの強化、パワーステアリングやトランスミッションの再調整が行われるものと思われます。
なお、今回のティーザー画像では「GR-4」という文字が記されており、ここから推測できるのは「4WD」。
ここはヴィッツGRと大きく異る部分ですが、もちろん「生活四駆」ではなく、競技で勝つために開発された4WDシステムがヤリスGRにも反映されると思われ、ヴィッツGRの戦闘力は格段に高められている、と考えて良さそうですね。
過去にトヨタ・ヨーロッパの重役であるマット・ハリソン氏は「今後登場するGRモデルは、通常モデルとは大きく異るデザイン、そしてエンジンを持つ」ともコメントしており、BMW「M」やメルセデス・ベンツ「AMG」のように、通常モデルに比較して大きなパフォーマンスアップ(と価格アップ)が果たされるのかもしれません。
ちなみにヴィッツには、1.8リッタースーパーチャージャー付きエンジンを搭載するヴィッツGRMN(212馬力、400万円)」が限定発売されていますが、となると新型ヤリスにも「GRMN」追加を期待してしまいます(”GRMN”はGRブランドのトップカテゴリで、GRによるコンプリートカー。これまでにも86やマークXが発売されている)。
GR Yaris Prototype. Live at Wedding Bells, Rally Australia. 17.11.19. #GR4 #GR Yaris #TGRWRT #ToyotaGAZOORacing #WRC pic.twitter.com/aEs3cMxsVQ
— Toyota Europe (@toyota_europe) 2019年11月6日
VIA:Toyota Europe