| ここ最近、自動車メーカーにおいて「再び」中国重視の傾向が強まっている |
レクサスが「ブランド初の」市販EVを広州モーターショーにて発表し、メルセデス・ベンツもブランニューモデル「メルセデス・マイバッハGLS」を広州にて発表の予定ですが、アルファロメオは「フェイスリフト版」ジュリア、ステルヴィオを中国にて先行発表す。
この時期だと「東京モーターショー」「ロサンゼルモーターショー」といった大きな自動車ショーがあるものの、各メーカーともそれらをニューモデル発表の場として選択せず、しかし中国を選ぶというのはちょっと衝撃的でもありますね。
アルファロメオ・ジュリアのインテリアはこう変わる
なお、中国経由にて公開された画像を見るに、フェイスリフト(マイナーチェンジ)とは言えどジュリア、ステルヴィオとも「外観は現行モデルと変わらず」。
ただしインテリアについては両者とも「質感がアップし、大幅にプレミアム感が増す」こととなっています。
両者とも8.8インチサイズのタッチスクリーン式インフォテイメントシステムが採用され、WI-Fiホットスポット、ソフトウエアのオンラインアップデートが導入されることに。
そのほか、スマートフォンを利用した遠隔ロック/アンロックほかの機能が使用できるようになった、と報じられています。
こちらは現行ジュリアのインテリア。
ステアリングホイール形状も変更されるようですね。
中国に導入されるジュリアは2リッターのみで、出力は200馬力と280馬力の二種。
トランスミッションは8速AT以外の選択肢はなく、車両本体価格は379,800人民元(RMB)から。
邦貨換算だと590万円程度なので、日本販売される同グレードの価格(455万円)に比較すると高価ではあるものの、関税(15%)を考えると、かなり頑張った価格設定だと思います。
外観については、上述の通り「変化なし」。
フェイスリフトなのに「外観変わらず」というのはちょっと考えにくく、ロサンゼルス・モーターショーあたりで別途「フェイスリフト版」が発表され、中国だけは「フェイスリフト前」のデザインで通すのでは?と考えたりもしますが、そうなるとむしろ生産効率が下がり、となると中国以外でも「外観変わらず」なのかも。
たしかにアルファロメオは、昔からあまり外観を変えない傾向にはありますね。
アルファロメオ・ステルヴィオのインテリアはこう変わる
そしてこちらはステルヴィオの新しいインテリア。
ジュリア同様、ステアリングホイール形状変更が目立つところ。
こちらは現行ステルヴィオのインテリア。
そして新しいステルヴィオではシフトレバー周辺のデザインが(ジュリアともども)変更され、より装飾的に、そしてイタリアンフラッグが追加。
中国において「イタリア」はかなり”受ける”要素だとされ、それは世界中の他の国でも同様です。
よって、近年、イタリアンブランドは「イタリア」を感じさせる意匠をあちこちに盛り込む傾向にあるようですね。
ステルヴィオの外観も変更ナシ。
中国でのステルヴィオもやはりジュリア同様に2リッターのみとなり、価格は456,800人民元から(約710万円)。
日本では635万円からの設定なので、やはり「頑張っている」と考えて良さそうですね。
VIA:CARSCOOPS