| どう考えても日本で売れそうな要件を満たしているように思えるが |
三菱が、タイやインドネシアで大人気のミニバン「エクスパンダー(Xpander)」をワイルド風味に仕立て上げた「エクスパンダークロス」を発表。
これはエクスパンダーに対して「車高を上げ、樹脂製のクラッディングを追加し、前後バンパーの造形をダイナミックに、そしてロックガード風の加飾を追加し、ルーフレールを取り付けた」という、オフローダー風の外観を実現するには定番のスパイスが加えられたもの。
このエクスパンダー・クロスのポジションとしては「エクスパンダーシリーズの中でのトップレンジ」。
最低地上高は20ミリアップ、ボディ全幅も50ミリワイドになり、その存在感をアピールしています。
三菱エクスパンダー・クロスはこんなクルマ
エクスパンダー・クロスは上述のとおりアウトドア風味満載の外観が特徴で、従来のボディカラー3色に対し新色「グラファイトグレーメタリック」「サンシャインオレンジメタリック」が追加。
ホイールは17インチサイズを装着し、力強さがアピールされています。
エンジンは105PS自然吸気を採用する、とのこと。
価格は267,700,000ルピアに設定され、邦貨換算では208万円くらい。
ちなみにベースとなる「エクスパンダー」は163万円くらいの価格設定です。
インテリアについてはブラックとブラウンのコンビカラー(しかもレザーシート)が採用され、トリムは「シルバーメッシュ」。
ボディ形状そのものが「ミニバン」なので、他社製SUVに比較して「より広い」室内を持つことも特徴。
三菱エクスパンダーはこんなクルマ
そしてこちらはベースとなる通常のエクスパンダー。
見た目はまさに「ミニバン」ですが、ちょっとバンパーやフェンダーモールを変えたくらいでここまで印象が変わるのか、と驚かされます。
発売は2017年10月で、製造はエクスパンダー・クロス同様にミツビシのインドネシア工場にて。
インドネシアでの三菱の乗用車ラインアップはこの「エクスパンダー」のほか、「アウトランダーPHEV」「パジェロスポーツ」「エクリプスクロス」「アウトランダースポーツ」「トライトン」。
つまりSUVかミニバンかトラックしか無い、という割り切った構成になりますが、その中でもブッチギリに安いのがこのエクスパンダー(エクリプスクロスの半額以下)。
外観では、比較的登場があたらしいということもあって最新のデザインを持ち、三菱特有の「ダイナミックシールド」がインパクト大。
コンセプトカーと言っても通じるほどの未来的かつ排他的な顔つきが与えられ、実際に販売されている地域では高い人気を誇っている、とのこと。
ボディサイズは全長4,475ミリ、全幅1,750ミリ、シートレイアウトは7人乗り(ラゲッジフロア下には、靴入れまである・・・)。
サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアにはトーションビーム式を採用。
エンジンはエクスパンダークロス同様の1.5L MIVEC、トランスミッションはATのほか、「スポーツ・マニュアル・トランスミッション(MT)」もラインアップされています。
エクスパンダーは2018年には104,000台を販売し、三菱で「4番目に売れたモデル」にまで成長していますが、今のところ日本への輸入そして発売は「計画にない」と報じられていて、しかし輸入されればけっこうな人気モデルになるんじゃないか、とも思わせる一台ですね。