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ランボルギーニ・ウラカンEVO"RWD"発表!価格は24,126,941円、「単に直線やサーキットの速さを求めただけではない」ドライバビリティ重視の設計に

2020/01/05

| パワーウエイトレシオは”ウラカン”よりも優れる2.28 |

昨日、ランボルギーニオーナー向けアプリ「Unico」にて先行された新型”ランボルギーニ・ウラカンEVO RWD”が正式発表に。
これは4WDを採用する「ウラカンEVO」の後輪駆動モデルということになりますが、パワーを抑え、ホイールサイズを1インチダウン、ブレーキをカーボンセラミックからスチールへと変更することで価格的な競争力も持たせたグレードとなります。

価格は税抜きにて24,126,941円、北米では208,571ドル(税抜き)、中国では2,540,000元(税込み)、イギリスでは13,700ポンド、欧州では159,443ユーロ。
中国での価格は邦貨換算だと3500万円程度となっており、これは今までの例から見てもかなり安い設定(中国は関税、その他税金によって車両が高額になり、これまでウラカンは日本の倍以上の価格設定だった)。
これについて、おそらくは中国にて税金が下がってきていること、そしてランボルギーニがフェラーリやマクラーレンに対抗したプライシングを行っていることが理由だと思われます(4リッター以上だとかなり税金が高くなり、ウラカンはこれまでフェラーリ、マクラーレンに対して割高だった)。

なお、ウラカンEVO RWDの特徴はおおまかに下記の通り。

・後輪駆動を採用し、ドライバー中心のドライビングエクスペリエンスを実現
・610馬力のエンジンに軽量シャーシ、専用のパフォーマンス・トラクション・コントロール・システム(P-TCS)採用

・純粋なドライビングエモーションを再現した専用デザイン
・HMIタッチスクリーンとインカー・コネクティビティ装備
・アドペルソナムによる無限のオプション

ウラカンEVO RWDの0−100km/h加速は3.3秒

ウラカンEVO RWDに搭載されるのはほかのウラカン/ウラカンEVO同様に5.2リッターV10で、出力は610馬力(トランスミッションは7速デュアルクラッチのみ)。
これは先代の「ウラカンRWD」比で30馬力の向上ということになり、これによって0−100km/h加速は3.3秒、最高速度は325km/hへ。

この加速は4WDモデルのウラカンEVOに劣るものの、中間加速はおそらくウラカンEVOよりも優れると思われ、実際にランボルギーニは「ウラカンEVO RWDは直線の加速やラップタイムのみの執着したモデルではない」と述べていて、”運転する楽しさ”を何よりも追求したドライバーズカーである、と主張。
なお、0−200km/h加速は9.3秒、100km/hから完全停止に要する距離はわずか31.9メートル。

Lamborghini-Huracan-EVO-RWD-2

ランボルギーニCEO、ステファノ・ドメニカリ氏によると「ウラカンEVOは、ドライバーがそのクルマを支配下に置ける」とのことで、操作に対する純粋なフィードバックを楽しめると述べています。

なお、ランボルギーニV10の後輪駆動シリーズは「ガヤルドLP550-2バレンチノ・バルボーニ」に端を発しますが、これはそもそもランボルギーニのテストドライバーであったバレンチノ・バルボーニ氏の好みを反映した「マニュアル・トランスミッション装備、ドリフト志向」なモデル。
同氏は無類のスポーツカー好きであり、「自在にクルマをコントロールすること」を重視していて、それが再現されたのがガヤルドLP550-2バレンチノ・バルボーニであり、現代のウラカンEVO RWDも同様の考え方を持っていると捉えて良さそうです。

Lamborghini-Huracan-EVO-RWD

なお、トラクションコントロールは「ファン・トゥ・ドライブ」な方向へと調整されており、スリップを検知した後でもトルクをかけることができ、つまりは「ドリフト志向」。

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なお、ドライブモードはこれまでどおり「ストラーダ」「スポルト」「コルサ」の3つで、ストラーダでは安定志向、スポルトでは運転する楽しみを最大限に追求したスリップ許容設定へ。
ただし一定の角度までオーバーステアが発生すると安全のためトルクをカットしてスピンを防ぐとのことなので、「ドリフトアングルをあらかじめ設定したドリフトモード」といったイメージですね。
そして「コルサ」では逆に無駄なスリップを抑えて「トラクションと俊敏性を最大限にバランスさせた設定」へと変化し、いわば本気でサーキットを攻める”タイム優先モード”。

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これらの制御はもちろんウラカンRWDに比較しても進化を遂げ、スムーズさにおいては30%、コーナー脱出時のトラクションは20%向上し、オーバーステアは30%深い角度まで許容する設定を持つようです。
ウラカンEVOの目玉であった「LDVI」「リアアクスルステアリング」については触れられておらず、これらは非装着なのかもしれません。

ウラカンEVO RWDのスタイルはこう変わった

ウラカンEVO RWDは、「ウラカンとウラカンRWD」の関係同様、ウラカンEVOに対して差別化が図られており、専用の前後バンパーを持っています。
フロントはウラカンEVOに比較するといくぶんシンプル、かつ大胆な造形を持つように見えますね。
なお、イメージカラーは新色のイエロー「Giallo Belenus」。

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こちらはウラカンEVO。

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ウラカンEVO RWDはウラカンEVO同様に高い位置へとマフラーエンドを配していて、バンパー形状に差はないように見えるものの、リアディフューザー形状に相違があるようですね。

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こちらはウラカンEVO。

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ウラカンEVO RWDはのボディサイズは全長4530ミリ、全幅1933ミリ、全高1165ミリ。
車体重量は1389kgで、4WDモデルに比較すると30kg程度軽い車体を持っています。
パワーウエイトレシオは2.28(ウラカンEVOは2.22)、前後重量配分はフロント40/リア60。

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なお、ホイールはウラカンEVOの20インチに比較して19インチへ。
ホイールは「Kari」が標準、19インチのオプションとしては新デザインの「Vanir」が採用されます。
ブレーキはスチール製のウエーブローターですが、もちろんオプションにてカーボンセラミックブレーキを選択でき、ホイールも20インチを選ぶことが可能。

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ウラカンEVO RWDのインテリアはこうなっている

こちらはウラカンEVO RWDのインテリア。
カーボンスキン、そしてスポーツシートを装着していますが、これらはオプションだと思われます。

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ウラカンEVOと変わるところはないように見え、8.4インチサイズのHMIタッチスクリーンも装備済。

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なお、アドペルソナムの適用範囲がさらに広がり、エンジンスターターのフラップのカラー変更もできる模様。
センターコンソール両側には鍛造カーボンファイバー「フォージド・コンポジット」が用いられています(これもオプションと思われる)。

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VIA:Lamborghini

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