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謎は全て解けた!フォードが幅広く情報を求めていた「謎のミドシップ・マスタング」は”マッハ2コンセプト”の試作車だった

投稿日:2020/04/12 更新日:

| フォードくらいの大規模な会社になると、さすがに把握しきれない事情もあるらしい |

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さて、先日フォードのアーカイブ&ヘリテージ部門のマネージャーによって発見された、フォードすらその存在を把握していなかった「謎のミドシップ・マスタング」の写真。

この一連の写真は1966年5月2日に撮影されたもので、車体にはシリアルナンバーとしてS-9955-1と記されています。

ただ、このプロトタイプおよびプロジェクトは封印されてしまったのか表に出ることはなく、しかしフォードは先週この写真を広く公開し、「このクルマが何であるか知っている人は情報をくれないか」と懸賞金付きで呼びかけることに。

当初は「マッハ2コンセプト」ではないと言われていたが

もちろん現在フォードにいるエンジニアは誰ひとりとしてこのクルマのことを知らず、わかっているのは撮影の日付、そしてフォードの施設内で撮影されたということだけ。

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エンジンはフォード製のV8、そしてトランスミッションとデフが取り付けられていることがわかります。

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そこでJalopnikが捜査班を結成して調査にあたることになりますが、様々な人脈を駆使した結果、この「謎のプロトタイプ」はマスタング・マッハ2プロジェクトを進める際に製作された車体の一部ということが判明。

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ただ、この写真の発見当初から「マッハ2ではないか」という意見もあったものの、リアフェンダー形状やテールランプ取り付け部の形状がマッハ2とは異なり、通常の(フロントエンジン搭載の)マスタングとの共通性が高いことから、当初は「マッハ2とは異なる」と判断されていたわけですね。

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やっぱりマッハ2コンセプトだった

しかしフォードの研究家でもあるジム・ファレル氏の意見によると、この写真の車両は、エンジニアリング的に(マスタングのミドシップ化が)可能かどうかを試した試作車であり、まだデザイン部門がマッハ2を作り上げる前の段階のものだそう(そのために当時のマスタングの一部を利用している)。

つまり当時のフォードはマッハ2プロジェクトをスタートさせるにあたり、まずは構造的な検証を行い、そしてそれが可能となった後にマッハ2のデザイン(下の画像)を行って「マッハ2コンセプト」を改めて製作したということに。

ただ、理由は不明であるものの、フォードはマッハ2計画を凍結しており、その後二度と「解凍」されることはなかったのもまた事実。

もしマッハ2が発売されていたとしたら、通常のマスタングの上に位置し、ポルシェ914とコルベットのライバルになっただろうと言われています。

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コルベットがミドシップ化され、そして成功と判断してもよいほどの受注を集めている今、「フォードもマスタングをミドシップ化するのでは」と考えたりしますが、現在フォードは「儲からない体質」となっていて、コンパクトカーやセダンから撤退し、利益を出しやすいSUVやトラックに集中している状態。

たマスタングを一つの資産として位置づけているものの、スポーツカー方面にそれを活用するのではなく、「マッハE」としてSUVのセールスに貢献させようとしているほどなので、マスタングのミドシップ化は望めないかもしれませんね。

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コルベットはミドシップ化に60年を要している

なお、コルベットは「FR」から「MR」へと劇的な変身を遂げていますが、コルベットのミドシップ化の話は60年も前から出ていて、これはフェラーリやランボルギーニ等、イタリアンスーパースポーツに対抗するために1950年代からはじめられたもの。

1954年のCERV I、1964年のCERV II、1968年のXP-880アストロIIとXP-882、その後のXP-895やXP-897GT、エアロヴェット、コルベット・インディ、CERV IIIといった試作車やコンセプトカーも存在しています。

ただしいずれも「コスト」の問題、そして当時の経営陣の意見によって見送られることになり、しかし2019年にようやくミドシップ化が実現した、という経緯を持っています。

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コルベットのミドシップ化に要したのは60年。途中で「ロータリエンジン搭載」モデル、「デロリアン」の元祖とも言えるモデルもあった!

VIA: Jalopnik

 

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