| 皆、あまりにテスラを軽視しすぎている |
さて、何かと話題の尽きないテスラですが、6月10日のニューヨーク証券市場にて取引中、一時株価が1000ドルを超え、時価総額で「自動車業界世界一の」トヨタを抜くという現象が発生しています(現在は反動で株価がちょっと下がったけど)。※まさかトヨタも抜かれるとは思っていなかったに違いない
テスラはそのCEO、イーロン・マスク氏の奇行のせいでテスラ社そのものが色モノ扱いされることが多いものの、実際のところとんでもない技術を持っているのは間違いない、とぼくは考えているわけですね。
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テスラはたった10年でポルシェと同じ台数を出荷するようになり、発売1年めのモデル3は「アメリカで「最も売れたプレミアムカー」に
もう誰もテスラを無視することはできない テスラが2018年の業績を発表し、その販売台数は創業以来もっとも多い245,240台であった、と報告。この数字がどれくらいのものかと言うと、同じく過去最高を記録 ...
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結局、どこもテスラには対抗できなかった
テスラが技術的に優れる部分はいくつかあり、それについて解説しているとキリがないので、かんたんに事実として表すならば、「どんな巨大企業もテスラに勝てず、どれだけお金をつぎ込んだ新興企業であってもEVを発売できない」。
テスラ・モデルSがプレミアムカーセグメントにおいて覇権を握ってから久しく、それと前後してメルセデス・ベンツ、BNW、アウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェは「対テスラ」を掲げてEV開発に勤しんできたものの、現在のところいずれも対抗できていない状態(かろうじてポルシェ・タイカンが一矢報いるかも)。
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テスラCEOが火星行きのロケットにテスラ・ロードスター搭載。「何十億年も宇宙空間に存在することになる」
| あの発言は本気だった | ちょっと前にテスラCEO、イーロン・マスク氏がツイッターにて、同氏が同じくCEOを務める「スペースX」社から打上げるロケットに「テスラ・ロードスター」を搭載する、と投稿。 ...
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加えて、巨額の富をもつ中国のスタートアップが「第二のテスラ」を目指して起業するも、これも「何年経てども」クルマを発売できないわけですね(ダイソンですら電気自動車を作るのを諦めた)。
つまり、(本業・新参問わず)傍から見ると簡単そうに見えたものの、テスラと同じことは誰もできなかったということが「事実」ということになりそうです。
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米調査「テスラは次のアマゾン」。人類史上もっとも偉大な男になりそうなイーロン・マスクについて考える
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さらに最新モデル「サイバートラック」では極端に利益の出る設計を持っていて、これもまた他メーカーには「できない」ところでもありますね。
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テスラ・サイバートラックの製造コストはフォードの1/7だと指摘した一般人が登場。イーロン・マスク「その見積もりは正確だ」
| しかもその一般人は「発表されていない」サイバートラックの特殊な構造すら見抜いていた | electrekによると、テスラ・サイバートラックの製造コストは「とんでもなく安い」という意見が話題となって ...
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テスラは販売面でも革新的
加えてテスラは販売面においても革新的で、キャッシュフローを改善するために「予約注文」を取り入れましたが、これも多くのメーカーが後追いすることに。
なお、テスラはディーラーを持たない「直販方式」を取っていて、これによって販売コストを大きく下げているということになりますが、さすがにこれは他の自動車メーカーでは真似できなさそう(すでにディーラーによる販売形態を取っているので、これを廃止することはできない)。
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テスラ・サイバートラックの予約は53万件を超えていた!テスラは予約金だけで59億円を獲得し、株価はさらなる上昇局面に
| テスラの成長そして株価は今のところ天井知らず | テスラ・サイバートラックの予約がなんと535,000台に達した、との報道。サイバートラックは発売後24時間で146,000もの予約を集め、その後数 ...
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ボクはずっとテスラに投資し続けてきた
なお、ぼくは何度かアップしている通り、継続してテスラの株を買い増ししており、テスラの株価上昇によって資産がそれなりの額に(現金化していないので実際には一円も入ってきていない)。
「投資の神様」と言われるウォーレン・バフェット氏によると「その会社について、レポートを一冊書けるくらいでないと投資してはならない」とのことですが、ぼくは現在テスラ、フェラーリ、アマゾンに資金を集中させていて、これらについては「レポート一冊くらい余裕で書ける」とも考えています。※ぼくはテスラのファンでも、イーロン・マスク氏のファンでもない
そして、ぼくが調査した範囲では、「あと2年以内に」テスラはその競争力を失うだろうと結論づけていて、来年あたりには様子を見ながら現金化する必要があるだろうな、とも考えています(おそらくは状況が変化すると思われ、柔軟に対応しようと思う)
参照:Tesmanian