| デリバリーは2021年から、内外装はアドペルソナムにてカスタム可能 |
ランボルギーニが突如「ヨット」発売を予告し、その直後に正式発表。
このヨットはイタリアンシーグループ内の高級ヨットブランド「テクノマール」とのコラボレーションによって実現しており、その名も「テクノマール・フォー・ランボルギーニ63」。※「63」とはランボルギーニの創業年、1963年に由来
デザインイメージはもちろん「シアンFKP37」、そしてこのヨットはランボルギーニのデザインセンターとテクノマールとの緊密な連携による成果だと発表されています。
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そのデザインはどこからどう見てもランボルギーニ
実際のところ、このテクノマール・フォー・ランボルギーニのデザインは「完全にシアンFKP37(とそのインスパイアもとのテルツォ・ミッレニオ)そのもの」。
フロントには横方向を向いた「Y」字型ライトが見えますね。
テールランプもやはりランボルギーニらしいデザイン。
サイドには「63」の文字が装着されています。
メーターやステアリングホイール、シートもやはりランボルギーニ。
リアデッキはアヴェンタドールのエンジンフードのような形状を持ち、ディフューザーのようなフィンも。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/50061249193/in/dateposted-public/エンジンはMAN製のV12(2000馬力)を2基搭載し、最高速度は60ノット(約111km/h)。
この速度はテクノマールが製造するヨットの中でもっとも速いものだとアナウンスされています。
なお長さは63フィート、重量は24トン。
全体的にはシアンFKP37のほか、ミウラやカウンタックといったマルチェロ・ガンディーニによるスーパーカーをイメージし、ヨットのトップはランボルギーニのロードスター(に採用されるハードトップ)をイメージしたのだそう。
船内はクリーンでモダンという「イタリアの伝統」を再現し、ヘキサゴンを多用することでランボルギーニらしさを演出。
もちろん、ランボルギーニのカスタマイゼーションプログラム、アドペルソナムによって内外装を自由にカスタムできる、とのこと。
ランボルギーニとヨットは無縁ではない
なお、ランボルギーニはこれまでヨットやボートと無縁ではなく、創業者であるフェルッチョ・ランボルギーニがヨットの愛好家でもあったことから、ヨット向けのエンジンを作っていたことも。
ちなみにランボルギーニは自動車の「アウトモビリ・ランボルギーニ」のほか、トラクター部門の「ランボルギーニ・トラットーリ」、そしてマリン部門にて構成され、自動車、トラクターは現在別会社として活動中。
ただしマリン部門についてはほぼ活動内容が伝わってこず、どうなっているのかわからない状態です(今回のテクノマール・フォー・ランボルギーニ63に搭載されるエンジンもランボルギーニ製ではない)。
ちなみにこちらはヨット(ボート)用のV12エンジンで、ランボルギーニ博物館に展示されているもの。
高級ヨットメーカーのリーヴァ(Riva)は昨年にもランボルギーニ製エンジンを搭載した「リーヴァ・ランボルギーニ」を発売していますが、これはかつてのエンジンをレストアして搭載したクラシックボートであるようですね。
そのほか公式ではありませんが、「アヴェンタボート」なる、アヴェンタドールをイメージしたボートを作った人も存在します(ランボルギーニの純正パーツを多数使用している)。
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高級車とヨットとは結び付きが強い
なお、ランボルギーニに限らず、高級車とヨットとのコラボレーションは多く、過去にはアストンマーティン、ブガッティ、メルセデスAMG、ポルシェ、インフィニティといった例も。
そのほかにもベントレー、BMW、アバルト等、ボートやヨットメーカーとのコラボレーションを発売する自動車メーカーも多々ある模様。
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これは欧州や米国だと「高級車を持っている人はヨットを保有していることも多い」という事実に基づいての展開であるようですが、日本だとちょっと想像がつきにくい状況でもありますね。
ちなみにレクサスの「海上のフラッグシップ」としてヨットを発売しています。
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参照:lamborghini