| まんまとランボルギーニの仕掛けた罠にハマってしまったようだ |
さて、ふと思ったのが「今回注文した、ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDには大量のオプションを投入してしまったな」ということ。
車両本体価格2653万9636円に対し、オプションを489万5770円も追加しているわけですね。
ちなみに今回のウラカンEVO RWDは、ぼくにとって3台目のランボルギーニなのですが、ランボルギーニは「買う度に」オプションが増えてきてるなという印象があり、過去の例を見てみたいと思います。
1台目のランボルギーニ・ガヤルドLP560-4はどうだったのか
ぼくにとって「初」のランボルギーニは、2009年に購入したガヤルド。
このときのオプションや選択肢はかなり少なく、内装色は3色だけで、素材やステッチなどの変更もきかなかったんじゃないかと記憶しています。
ボディカラーの選択肢やホイール、そのカラーの選択肢、そのほか内装オプション類も非常に少なく、そもそもオプションを付けたくとも「選べるオプション自体がほぼ無い」という状態だったわけですね(実際のところオプションを装着したという記憶がない)。
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よって、購入した後に自分でカスタムしたり、後にランボルギーニが追加した純正オプションを装着したりという「納車後」カスタム費用がけっこうかかっています。
ざっと記録を見ると、カスタムにかかった費用として、1年目には9万7840円、2年目には11万6600円、3年目には44万7200円、4年目には60万5600円、5年目には56万円。
これらを合計すると、5年で182万7240円のカスタム費を投じたということになり、その内容としては「オーディオ(40万円くらい)」「鍛造ホイール(65万円くらい)」「カーボンエアロ(30万円くらい)」が大きなところで、あとは細々とした内装/外装パーツの積み重ねといったところです。
ランボルギーニの場合、社外パーツが非常に少なく、何かカスタムしようと思うと「ワンオフ」になったり、純正オプションといえども生産数が少ないので単価が高くなり、感覚的には国産車の同じパーツに比較して「(モノにもよるけど)3-5倍くらい」。
2台目のランボルギーニ・ウラカンはどうだったのか
そしてぼくにとって2台めとなるランボルギーニ・ウラカンLP610-4(2015年)。
こちらの購入時には、ガヤルドの時に比較して、ボディカラーや内装色の選択肢が多くなっていて相当に驚いたことを覚えています。
(当時)ボディカラーは19色、内装は10パターンくらいあったように記憶していますが、これは現在のウラカンEVO系に比較すると少ない数字ではあるものの、当時としては「かなり増えたな・・・」という感覚だったわけですね。
実際のところ(購入時に)装着したオプションも相当に増えていて、車両本体価格2970万円に対して下記のオプション(合計281万1266円)を注文しています。
これらの多くはガヤルド時代には存在しなかったもので、ランボルギーニの視点から見ると「オプションを増加させたことで、そのぶん販売金額(と利益も)増えた」わけですね。
・クリアエンジンボンネット 682,020円
・鍛造ホイール(MIMAS)+ブラックペイント 682,020円(ホイールのみの価格)
・スタイルパッケージ(フロントバンパーの一部やグリル、マフラー、エンブレムが黒に) 178,092円
・ブレーキキャリパーペイント(イエロー) 122,688円
・ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(可変ステアリングレシオ) 232,740円
・流体磁性ダンパー(アウディのマグネティックライドのようなもの) 327,450円
・パーキングアシスト(パーキングセンサー+カメラ) 381,888円
・インテリア・ビコローレ・エレガンテ(ホワイト内装) 136,152円
・コントラストステッチ(黒部分に白ステッチ) 68,256円
この傾向はぼくだけではなく、多くのランボルギーニオーナーに共通するものだと思われ、つまりこれまでは純正オプションが少なく、社外品によってカスタムしていた人に対し「純正オプションを購入させることに成功した」ことを意味します。
ただ、それでも(当時は)「オーディオ」「インテリア関連」「外装関連」のオプションは十分ではなく、購入後に行ったカスタムとしては「内外装カーボンパーツ」「内装ペイント」「オーディオ」「ステアリングホイール貼り替え」などで、これらを合計すれば100万7751円。
ガヤルド5年間のカスタム費用は182万7240円なので、ウラカンのカスタム費用である100万7751円は「半分くらい」に下がって入るものの、その実ウラカン購入時には大量のオプションを追加しているため、純正オプションも「(広義の)カスタム」として捉えた場合、合計で381万9017円を購入時・購入後のカスタムに費やしているとも考えて良さそう。
ちなみにランボルギーニは2015年よりメーカー主導のパーソナリゼーションプログラム「アドペルソナム」を本格化させており、これによって2016年以降のウラカンからはオプションが増加していますが、この後は毎年オプションが増加してゆくことになり、購入時期が遅ければ遅いほど様々なオプションを選択可能に。
ただ、選択肢が豊富になったということは、それだけ購入時の平均価格も増加していったということになりそうで、2016年以降にウラカンを注文した人は、ぼくよりもずっと多くのオプションを装着することになったのかもしれません。
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3台目のウラカンEVO RWDで選んだボディカラーは約160万円
そして現在納車待ちのウラカンEVO RWDですが、こちらは上述の通り489万5770円のオプションを装着しており、この中には2台目のウラカンLP610-4購入時には選べず、しかし後に追加された「オーディオ(センソナム)」や「カラーシートベルト」「スマートフォンインターフェース」といった新オプションを装着しており、さらにトドメとなる「(アドペルソナムによる)カスタムカラー」159万6540円を選択したためにこういった額になってしまったわけですね。
ランボルギーニにおいては、年々「(オーナーが)これまで社外に頼っていた装備やカスタム」を自社で賄えるようになっていて、そのぶんランボルギーニお金を落とす構造ができあがっているということになり、それはぼくが「ランボルギーニを購入する都度」オプション金額が増え、0円→281万1266円→489万5770円へと跳ね上がっていることでもわかるとおりです(オプション+カスタム総額だと182万7240円→381万9017円→(推測で)520万円くらい)。
ただ、製造時にカスタムパーツを(ランボルギーニ側で)組み込んだり、それらオプションパーツにも保証が適用されるということを考えると、「できれば全部ランボルギーニ純正オプションで賄いたい」という気持ちがあるのもまた事実(ぼくを含め、多くのスーパーカーオーナーはそのブランドに対する忠誠心が強い)。
ちなみにスーパーカーは「販売台数を増やすと希少性が下がる」ために無制限にクルマを売るわけにはゆかず、しかしそうなると「営利企業なのに売上(利益)が伸びない」ということに。
その解決策のひとつが「オプションを増加させて販売単価と1台あたり利益を増加させる」というものですが、これはランボルギーニはもちろん、マクラーレン、ポルシェ、フェラーリにも共通する傾向でもありますね。
そして、そのオプション類には「オーナーが欲しがるもの」を揃え、注文する人々が「喜んでその対価を支払う」ような仕組みを構築しているところがスーパーカービジネスの特徴だと言えそうです。
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